子どもから大人まで、みかんの缶詰が好きな人は多いですよね。
その一つに、「みかんの薄皮がないから食べやすい」という理由が挙げられるでしょう。
普通の状態で薄皮を剥こうとすると、結構大変ですよね。
缶詰に加工する場合、どのような工程で薄皮が剥かれているのでしょうか。
みかんの薄皮を取り除くために理科で聞く薬品が使われている
みかんの薄皮を手で剥こうとすると、バラバラになってしまったり、上手く剥いたりすることができません。
ですが、「カセイソーダ(水酸化ナトリウム)」と「塩酸」を使うと、簡単に剥くことができるのです。
これらの薬品は、理科の授業で聞きますよね。
詳しい人なら、危険な薬品であることも簡単に想像できるでしょう。
ですが、利用する分量は極めて少量です。
2つとも、水で極限に薄めた状態で利用し、薄皮を剥いているのです。
さらに、薄皮を剥いた後は、綺麗な水にみかんの果肉をさらして、薬品が残らないようにしますから、人体に悪影響が出るような形ではありません。
あくまでも、安全性に配慮した形で利用されていますから、ご安心下さい。
その後に、果肉自体にも成分が残っていないかを再度確認します。
その後に加工されて、私たちの手元に届きますから、意外と小さな手間暇がかかっていることが分かるでしょう。
みかんの缶詰となると、大量の消費が求められます。
それを一つ一つ手作業で行っているとなると、缶詰が完成しませんよね。
まさに、化学の知識を利用した方法になります。
もう一つのみかんの缶詰への薄皮対策
先程は、化学の知識を利用したみかんの薄皮の取り除き方をご紹介しましたが、もう一つの方法を取っている工場もあります。
その方法とは、お湯につけて薄皮をふやかした後に、歯の付いたローラーで取り除くことです。
この方法だと、薬品を使用していませんから、体にとっての安心度が高くなりますよね。
薬品を使わなくても、熱湯につけておくことでも薄皮が柔らかくなるのです。
それを利用して、薄皮を取り除きやすい状況にしますから、様々な方法があることを覚えておいて下さい。
私たちが身近で食べているみかんの缶詰は、多くの知識の基で製造されています。
みかんの缶詰を食べながら、理科の勉強をしてみても良いですね。
まとめ
今回は、みかんの缶詰にする場合、薄皮がどうやって剥かれているのかをご紹介しました。
最初に発見された方法は、薬品を使うことで、化学反応によって薄皮を取り除く方法になります。
また、熱湯につけておくことでも剥きやすくなりますから、色々な知識が総動員されて製造されていることが分かりますね。
どちらも、難しい知識ではありませんので、子どもと一緒に理科を勉強する時にお役立て下さい。