よく果物には果糖が含まれているから、ダイエット中にはお勧めしないと聞きませんか?でもりんごはダイエットにも良いとも聞きますよね。これっていったいどちらが本当なのでしょう?
りんごのカロリーと糖質
りんごのカロリーはMサイズ1個(約250g)で135kcalほどになります。
100gあたりに換算すると、54kcalです。
りんごの糖質量は100gあたり14.3gなので、Mサイズ1個(約250g)で35.75gになります。
意外と多いと感じるかもしれませんが、りんごの糖質のうち半分は果糖です。
果糖とは天然の糖で、砂糖の1.2倍〜1.7倍の甘さがあります。
そんな甘い果糖ですが、1度ブドウ糖に変換されてから体内に吸収されるため、血糖値は上がりにくいと言われているんです。
また、りんごに含まれる食物繊維も消化をゆっくりにしてくれるので、血糖値が急上昇するのを防いでくれます。
だからダイエット中で甘いものを極力減らしたいけど、ストレスを溜めないために、りんごを食べるのがお勧めなんです。
ちなみに白米は100gあたり約168kcal、糖質は約37gになりますので、100gでりんご1個分を超えてしまいます。
さらに白米は食後の血糖値が上がりやすい特徴がありますので、ダイエット中はある程度制限すると痩せやすいと言われています。
食後の血糖値が上がるとなぜ太る?
食後に血糖値が急上昇すると、血糖値を下げるために「インスリン」が分泌されます。「インスリン」とはすい臓のランゲルハンス島という組織にあるβ細胞でつくられるホルモンです。
体内に取り込まれた糖分をエネルギーとして利用してくれる働きがありますが、同時に余分な糖は脂肪として溜め込んでしまう働きもあります。
血糖値がゆっくり上がれば、インスリンも過剰分泌されることはありません。
しかし、血糖値が急激に上がってしまうと、その分脂肪も蓄えられやすくなってしまうのです。
だから同じ糖質を摂取するとしても、血糖値が上がりにくいりんごは、ダイエット中に最適な甘いものというわけです。
糖質と一括りに言っても、その種類は様々です。
糖質は太るからと全て排除するのではなく、糖質の種類を見極めて、太りにくいものを選ぶのがお勧めです。
その点りんごの糖質は血糖値が上がりにくいので、安心して食べられますよ!
ポリフェノールやカリウムも豊富ですから、もちろん食べ過ぎは良くありませんが、ダイエット中に食べたい果物なのは間違いありません。