桃が1番美味しい季節はいつ?

桃の季節は長くはなく、新鮮な桃を食べられるのは夏の時期だけですよね。
その短い時期の間にも、早生・中生・晩生の3つに分けることができます。

早生の桃

早生の桃は6月の中旬から出回り始めます。
「ひめこなつ」や「ちよひめ」、「はなよめ」は、早生の中でもさらに早い極早生種です。
この頃の桃は少し小ぶりのものが多いですが、甘さは程よくのってきています。

その後には、白鳳系が続きます。「桃山白鳳」や「日川白鳳」が代表的な品種です。
やわらかな果肉とさっぱりとした甘み、芳醇な香りを楽しめます。

中生の桃

7月に入ると、「白鳳」や「八幡白鳳」が旬を迎えます。
と同時に白桃系も出回り始めます。

「清水白桃」を店頭で見かけると、桃が旬を迎えたなと感じる人も多いはずです。
大きさも食べ応えのある十分な大きさで、甘さもしっかり濃厚な味わいの品種がたくさん出回ります。

「白桃」と「白鳳」を交配して生まれた「あかつき」は、7月下旬頃に出回り始めます。「あかつき」は1979年に命名登録された品種で、現在では「白鳳」と並ぶ主要品種となっています。

晩生の桃

8月中旬には「川中島白桃」や「黄金桃」が旬を迎えます。
「川中島白桃」は「桃の王様」と呼ばれるほど立派な貫禄のある大きさです。
見た目だけでなく、味も最高級品ですよ。

「黄金桃」は黄桃の一種です。マンゴーのような橙色の桃で、マンゴーの風味も感じられます。
缶詰の黄桃とは全く違う、生食用の黄桃なのです。

○番外編〜極晩生〜
桃はお盆を過ぎるとだんだん数が減り、9月には旬が過ぎたように思いますよね。
でも実は、9月に収穫を迎える極晩生種もあります。

例えば「さくら白桃」です。
「川中島白桃」と「千曲」の交配種で、比較的新しく、まだ収穫量も少ない品種です。
しかし糖度が高く、350g〜と大玉であることから、今後人気が出て広まっていくことが予想されています。

また、「川中島白桃」に「ゆうぞら」を交配した「光月」は、9月下旬頃から出回る黄桃です。
2008年に品種登録された新しい品種で、希少なため見かけることはあまりないかもしれません。
見かけたら是非食べてみてくださいね。

桃の季節は6月〜9月と、本当に暑い時期だけの果物です。
そのジューシーな果汁やたっぷりの栄養は、食欲がなくなりがちなその時期に、ぴったりなんです。
桃を夏にしか食べられないのは残念ですが、だからこそ旬の時期にはたくさん食べて、暑い夏を乗り切るようにしましょうね。