ポンカンと伊予柑の違いはなあに?

ジューシーな果汁とプリッとした食感が人気のポンカンと伊予柑。似ている2つの柑橘ですが、細かく見てみると異なる点がたくさんあります。さっそくポンカンと伊予柑を比べてみましょう。

ポンカンとは?

ポンカンはインド原産と言われており、普通みかんとよく似た大きさや形をしています。ポンカンには「太田」「森田」「吉田」「今津」などの品種があり、品種によって多少違いがあります。
共通して言える特徴は、外皮は柔らかく、簡単に手でむけることです。内皮も柔らかいので、そのまま食べられますよ。甘みがギュッと濃縮している果肉と、独特の甘い香りも特徴です。
ポンカンの旬は12月〜3月頃までで、ピークは2月と言われています。

伊予柑とは?

伊予柑は明治19年に山口県で発見されました。親品種が明らかでない、偶発実生です。昭和5年に伊予柑という名がつき、それから長年愛されてきた柑橘です。鮮やかな発色で実も大きく、ジューシーでやわらかな果肉で人気があります。
皮は手でむくことが出来ますが、むきにくい時はナイフを使ってください。内皮もむいてから食べます。
伊予柑の旬は11月末〜3月頃までと長いですが、中でも1月〜2月が本格的な旬と言えます。

それぞれを比べてみたら

ポンカンと伊予柑の大きな違いは、内皮が食べられるかどうかという点と、大きさかなと思います。強いて言うならポンカンの方が香りが強く、伊予柑はすっきりした甘さです。
食べやすさで言うと皮がむきやすいポンカンですが、食べごたえは伊予柑ですね。
正直柑橘類はきちんと品種名が書かれていないと、区別出来ない人も珍しくありません。しかし違いを理解してから食べてみると、全然違うことに気がつくはずです。出来ればポンカンと伊予柑の2つを買ってきて、食べ比べてみてください。そうすれば違いがよくわかります。
ちなみにはっさくやデコポン、タンカンなども似ていると言われています。それぞれ糖度と酸味のバランスは異なりますので、好みが分かれる柑橘です。全て見分けられるようになったらあなたも柑橘博士ですよ!

冬になると様々な柑橘が順番に店頭に並び始めます。意識して見てみると大きさや形、色合いなどの違いに気がつくと思います。味わってみると食感や味のバランスも異なり、だんだんあなたの好みがわかってくるのではないでしょうか。ぜひ食べ比べてみて、あなたのベストオブ柑橘を見つけてもらえたらと思います。