皆さんが持つスイカのイメージカラーは、何色ですか?
大勢の人が、「赤色」と答えるでしょう。
でも中には、スイカの果肉が黄色の品種もたくさん販売されていますよね。
黄色と赤色では、実際どのような違いがあるのでしょうか?
そこで今回は、味の違いやルーツについてご紹介しましょう。
スイカの果肉が黄色だと味は劣るのはウソ
皆さんの中に、スイカは黄色よりも赤色の果肉の方が甘くて美味しいと思っている人はいませんか?
この考え方は、一昔前のものです。
現在では、品種改良や研究の成果により、赤色の果肉と同じくらい甘い品種を作り出し、栽培されています。
そのため、甘さの違いは品種ごとの差によるくらいで、果肉の色だけで判断できません。
そして、黄色のスイカにしか含まれていない栄養素もあります。
それは、「キサントフィル」と呼ばれるものです。
この影響で黄色に発色しており、ダイエット効果だけでなく、生活習慣病や眼病予防にも効果があります。
健康志向の人は、食べておきたい果物にですね。
体に良い話を聞くと、今まで「黄色だから…」と躊躇していた人でも、少し食べてみようと思いますよね。
食べ物の見た目だけで判断して、食わず嫌いになっているのはもったいないです。
確かに、見た目や栄養に違いはありますが、赤色も黄色も同じ「スイカ」に変わりありません。
原種のスイカの果肉は黄色~美味しさを追求して誕生した赤色~
ところで、本来のスイカの果肉の色は、黄色と赤色、どちらだと思いますか?
実は、「黄色」なのです!
スイカは本来、果肉が黄色のフルーツでした。
なぜかと言うと、黄色と赤色の遺伝子を掛け合わせると、黄色の方が優勢になるからです。
遺伝的な要素で考えると、黄色こそ本来のスイカの姿だと言えるのです。
つまり、現在栽培・流通している赤色スイカは、遺伝子組み換えの結果誕生したものなのです。
赤色のスイカが元祖と思っていた人にとっては、信じられない事実ですよね!
そもそも「スイカ=赤色」という認識は、品種改良の結果がもたらしたものです。
甘さを追及して試行錯誤した結果、赤い果肉が誕生し、一般的になった経緯があります。
「美味しいスイカを食べたい!」という、人の強い思いが作り出した結晶でしょう。
さて、ここまでの流れで、皆さんはどちらのスイカが食べたくなりましたか?
迷っている方は、食べ比べをして、2つとも味わっちゃいましょう!
まとめ
今回は、スイカの果肉による味の違いとルーツについてご説明しました。
その答えは、品種によりけりで大きな違いはありません!
しいて言うならば、果肉の色によって含まれている栄養素が違うことくらいでしょう。
また、どちらも品種改良で美味しくなってきていますが、本来のスイカは黄色です。
赤色が多数派の現在において原点に戻るなら、一度、黄色のスイカをご賞味されてみてはいかがでしょうか。