一般的にみかんというと温州みかんのことを指していますが、中国の温州にちなんだ名称が付いているものの、現在の温州みかんは日本で改良された独自のものです。みかんの主成分の代表にビタミンCが挙げられます。みかんを1日2~3個食べると1日に必要なビタミンCの量を補うことが可能です。このビタミンCは抗酸化作用以外にも免疫機能を向上させる働き、風邪予防や発がん物質を排出するなど、様々な効果が期待されます。
みかんは美容効果が期待できる果物?
みかんを食べると肌がすべすべになるとも言われていますが、これもみかんに含まれる栄養素が大きく関係しています。みかんに含まれる栄養素のうち、美容効果が期待できるものには次のようなものが挙げられます。
・ビタミンC
肌の潤いを保ちコラーゲンを体内で生成するために不可欠な栄養素がビタミンCです。シミやシワを防ぎ、肌に潤いを与えます。
・食物繊維
食物繊維は肌に直接アプローチするというよりも、腸内環境を整備し便通を改善させる効果が期待できます。便秘は吹き出物の原因になったり、代謝を悪化させたりと良くない影響を及ぼしますので、食物繊維で便秘を解消させることは肌に間接的にアプローチすることに繋がります。
・ビタミンP
みかんの実のまわりについている白い筋の中にはビタミンPが豊富に含まれます。ビタミンPは毛細血管の強化や血流促進など、基礎代謝を向上させることで肌質も高めることに繋がります。
みかんで美肌効果を得るためには?
みかんで美肌効果を得るために、少し食べ方を工夫するだけでも期待できる効果は変わってきます。次のようなことを意識しながらみかんを食べるようにしてみましょう。
・食前に食べる
みかんを食前に食べることで満腹感を得ることができますので、食事の食べ過ぎを防ぐことができます。さらに血糖値が上がることを抑制するため、脂肪もつきにくくなるでしょう。
・実についた白い筋も一緒に食べる
みかんの実についた白い繊維はビタミンPを多く含んでいますので、取り除かずに一緒に食べるようにしましょう。
・焼きみかんにして食べる
酸っぱいみかんを食べる時はオーブンで焦げ目がつくまで焼くだけで甘味がアップします。皮の有効成分が実に浸透することで栄養価も高まったおいしいみかんを食べることができるでしょう。ただし皮を剥く時はやけどしないように注意してください。
みかんは1日何個食べれば良い?
成人が1日に必要なビタミンCの摂取基準は100mgです。美肌や疲労回復、ストレス緩和などにビタミンCの効果を期待したいなら、1日2,000mg以上必要とも言われています。しかしこれはサプリメントなどで内服するケースですので、みかんであれば1日最低2~3個を基準に食べ、後は他の食事などで補うようにしましょう。みかんだけでビタミンCを多く摂ろうとしても、他の栄養素もその分増えることになります。冷えや便通が良くなりすぎるといったことも考えられますので、無理に食べすぎないようにしてください。