□みかんの産地1位は和歌山県
農林水産省の平成25年の調べによるとミカンの収穫量は1位、和歌山県19％、2位、愛媛県15％、3位、静岡県14％となってます。なんとこの3県で全国の48％を占めています。和歌山、愛媛、静岡はみかん大国なんですね。
次いで4位、熊本10％、5位、長崎7％、6位、佐賀6％、7位、広島5％と続いていてその他が24％もあります。
その他の内訳は愛知、福岡、神奈川、三重、大分、香川、鹿児島、大阪、徳島、宮崎、山口、高知、兵庫、千葉もみかんを生産しています。ほぼ西日本、東海地方、近畿地方の太平洋側、山陰地方、四国、九州と一部の関東で作られているのですね。紀州では400年以上も前からみかんが作られていたようです。
□柑橘フルーツの産地1位は愛媛県
柑橘類の収穫量を県別にみると、愛媛県は温州みかんでは和歌山県に次ぐ第2位ですが、中晩柑類では和歌山県を引き離して第1位、柑橘類全体では22.3万トンで日本一となっています。
なんと！昭和49年～平成26年産まで、41年連続ずっと日本一！（平成26年調べ）
またその種類の多さにも驚き… 愛媛では40種類以上の柑橘フルーツを育てているのです。愛媛県はまさに柑橘フルーツ王国なんです。
□普通みかんの産地1位は静岡県
静岡県産みかんの収穫量は、全国で第３位ですが、「普通みかん」の比率が高く、収穫量・出荷量ともに全国１位となっています。普通みかんとは「温州みかん」のことで、世界でおよそ900種類があるみかんの中で、温州みかんは日本独自の品種です。また静岡県は普通温州みかんの結果樹面積（平成27年）も日本1位です。
□愛媛県には太陽が三つある
愛媛県のみかんの栽培は、江戸時代の終わりごろ、宇和島市吉田町で伊勢まいりや四国巡礼で入手したみかんの苗木を植えたのが始まり。
愛媛県は一年を通して温暖で晴れの日が多く、畑の土も水はけがよく、栄養分を多くふくんでいることなど、おいしいみかんを作る良い環境に恵まれています。そして、空からふりそそぐ光、海からの反射光、石垣からの輻射熱、この「三つの太陽」をいっぱいに浴びているからこそ、柑橘系フルーツ王国になったのです。
□和歌山産地のブランドみかん品種紹介
温州みかん、有田みかん、極早生みかん、ポンカン、いよかん、ネーブル、はっさく、デコポン、三宝柑、清見オレンジ、きんかん、スイートスプリング、はるみ、春光柑、せとか、甘夏、カラマンダリン、なつみ、マーコット、福原オレンジ、ゆら早生、興津早生、ミホコール、天草みかん、田村みかん、津の香など地域や生産者さんのブランド化が進んでいるようです。
□愛媛産地のブランドみかん品種紹介
愛媛みかん、日の丸みかん、真穴みかん、貴賓、媛まどんな、紅まどんな、権兵衛みかん、川上みかん、伊予柑、ポンカン、はるみ、せとか、デコポン、甘平、はるか、はれひめ、はっさく、サンフルーツ、甘夏、清見タンゴール、ニューサマーオレンジ、河内晩柑、美生柑、愛媛西宇和みかん、濱ノ姫、浜美人、カラマンダリンなどなど、新しい品種やブランドが次から次へと生まれています。農家さんの研究、苦労と努力がおいしいミカンを生むのですね。
□静岡産地のブランドみかん品種紹介
温州みかん、紀州みかん、青島みかん、ネーブル、いよかん、不知火（デコポン）、はっさく、甘夏みかん、清見オレンジ、黄金柑（ゴールデンオレンジ）、ぽんかん、ニューサマーオレンジ、セミノール、おにゆず、スルガエレガント、こん太、せとか、などがあります。
□みかん生産の国別ランキング2016年
ちなみに世界でみると日本は何位？日本は7位です。
1位中国、2位スペイン、3位モロッコ、4位トルコ、5位ブラジル、6位エジプト、7位日本、8位韓国、9位アメリカ、10位イタリアとなっていますが、実はこのランキング、みかんだけではなく、タンジェリン、マンダリンオレンジ、クレメンタインが含まれています。
甘い、剥きやすい、ジューシー基準のみかんランキングがあれば日本はもちろん堂々の1位に輝くはずですね。
