似ているりんごとなし、その違いは?

りんごとなしって、見た目はよく似ていますよね。
その違いを聞かれてきちんと説明できる人は、少ないのではないでしょうか。
知っておけばちょっと自慢できる、りんごとなしの違いをご紹介しましょう。

りんごとなしの歴史

りんごとなしはどちらもバラ科の果実です。
りんごはバラ科リンゴ属、なしはバラ科ナシ属にそれぞれ分類されます。
りんごの原産地は中央アジア地方、コーカサスの北方地帯から西アジアにかけての寒冷地で、ヨーロッパからアメリカを経て、1871年に日本に伝わりました。
一方なしには日本梨、中国梨、西洋梨の3種類がありますが、どれも元々の原産地はチベットの山地ではないかと言われています。
日本での歴史は古く、弥生時代には食べられていたようです。

りんごとなしの栄養は?

りんごには「ビタミンC」「食物繊維」「ポリフェノール」「クエン酸」など、体に良い栄養がたくさん含まれています。
特に、吸収されやすい特殊なビタミンCや、りんごポリフェノールは注目を集めている栄養素です。
りんごのカロリーは100gあたり54kcalとされています。
なしのカロリーは100gあたり43kcalで、りんごに比べると少し低めです。
というのもなしには水分が多いからなんです。
なんとその水分量は全体の9割近く!
それでも「アスパラギン酸」「カリウム」「食物繊維」などの栄養が豊富に含まれています。
特に注目すべきは「アスパラギン酸」です。「アスパラギン酸」とはアスパラガスから発見された非必須アミノ酸で、疲労回復効果があります。
また、アンモニアを尿に合成して排出する働きもあります。
このように、含まれている栄養素に違いはあれど、どちらも体に良い栄養が含まれている果物です。

りんごとなしの旬の違いは?

りんごの旬は秋から冬にかけてになります。
栽培されている品種が多いので、りんごとしての旬の時期は長いですが、1番多く出回るのは10月から12月にかけてと言えるでしょう。
りんごの産地は青森県がダントツで1位、それから長野県や山形県、岩手県が挙げられます。
なしの旬は夏から秋にかけてです。
早い品種だと7月頃から出回り始めますので、暑くて食欲のない時にみずみずしいなしを食べられるわけです。
なしの産地は千葉県や茨城県、栃木県、鳥取県が有名です。

こうして比べてみると、見た目以外はさほど似ていないことがわかりますよね。
もちろんりんごにはりんごの、なしにはなしの良さがあります。
ちなみにあなたはりんごとなし、どちらがお好きですか?