干し柿にカビが生えてしまった時の対処法と事前対策

皆さん、干し柿に白や緑のカビが生えてしまった経験はありませんか?
カビは決して身体に良い物ではありません。
むしろ、病気の元となる事もあります。
ですが、干し柿にカビが生えて捨てるのはもったいないですよね。
そこで今回は、干し柿にカビが生えてしまった時の対処法と生えないための対策についてご説明します。

干し柿に生えるカビの種類

では、干し柿に生えるカビと、被害の特徴についてご説明します。
目に見える違いとして分けると、緑色の青カビと白い白カビに分けられます。

青カビの中でも、種類によってはお腹を壊すカビや発がん性のカビ、また、腎臓に害をもたらすカビなどがあります。
顕微鏡で見なければ、どの種類の青カビなのか判別がつきません。
ですので、青カビは食べられるという迷信もありますが、絶対に食べてはいけないのです!

白カビは、毒性が強く、発がん性である場合がほとんどです。
そして、白カビが生えた食物は酵素によって急激に分解されるので、味が悪くなります。
ですので、白カビが生えたらカビを消毒したとしても美味しくないので、もったいないですが、捨てましょう。

しかし、ここで問題なのが、干し柿に付着した白いぶつぶつが、白カビなのか、それともただの白い粉なのか、という事です。

見分ける際は、白い部分の臭いと色に注目します。
白カビだと特有の臭いがして、かび臭いです。
また、白カビの色味は所々グレーが混ざっていたり、綿がついていたりします。

ただの白い粉の場合、甘くて美味しい証拠です。
美味しい干し柿ほど、糖分が結晶として付着しているのです。
ちょっと、紛らわしいですね。

干し柿にカビが付着した際の対処法

しかし、干し柿にカビが生えてしまっても、捨てるのはもったいない!
干し柿のカビは根を張っておらず、表面だけでしたら、沸騰したお湯で1分ほど熱すればきれいに取り除く事ができるからです。

ちなみに、干し柿を手作りする場合は、天日干しする前に焼酎を吹きかけると、カビにくくなりますよ。

カビが成長できる温度は、5度~45度と幅が広く、特に20度~30度で最も成長しやすいです。
そして、湿度が80%を超えると急激にカビは増加します。
ですが、カビは酸素のないところでは生息できません。

ですので、干し柿をカビないようにするためには、真空パックで保存するか、5度以下で保存するのが良いでしょう。

まとめ

ここまで、干し柿に生えるカビの種類と、干し柿にカビが生えた際の対処法および事前対策についてご紹介してきました。
干し柿に緑のカビが生えているなら、煮沸によってカビを取り除く事ができるため、食べられるという事でした。
干し柿にカビが生えるという事は、干し柿にたっぷり糖分が含まれていて美味しい証拠です!
カビをうまく対処して、日本の文化である干し柿を楽しみましょう!