梨の品種を見ていると、似たような名前を見かける時がありますよね。
もしかすると、「同じ地域で栽培されている?」と思ってしまうかもしれません。
似たような名前の梨は、同じような特徴を持っているのか、少し気になりませんか?
今回は、品種の中でも新高梨と新興梨の見分け方を解説したいと思います。
新高梨と新興梨の見分け方~ポイントは産地と風味~
梨と聞くと、私たちはどこの産地なのかを真っ先に注目しますよね。
まずは、色んな人が分かりやすい産地や風味の特徴から、新高梨と新興梨の見分け方をレクチャーしましょう。
まず、新高梨は熊本県や千葉県で栽培されていることが多い品種で、メジャーな梨である幸水梨、豊水梨に続く生産量になっています。
全国の人が口にしている梨と言われると、新興梨よりも新高梨になりそうですね。
新興梨の生産量と比べると、4倍近くの差がありますから、トップクラスであることが分かるでしょう。
一方で、新興梨は新潟県で栽培されている品種で、新潟県内では「梨と言ったらコレ!」というくらい有名です。
何より、貯蔵性が高い品種ですから、新潟県内だと収穫してから年明けまで、長い期間見かけることになるでしょう。
次に風味の違いを見てみましょう。
新高梨の風味には、酸味よりも甘みが強く、果肉も柔らかい、香り高いといった特徴があります。
しっとりとした甘さと表現することができますよね。
反対に、新興梨の風味は甘みと酸味がバランスよく感じられて、しっとりよりもみずみずしさが感じられるでしょう。
こうやって比較して見ると、なんだか正反対の特徴があるように見えますね。
見分ける際は、この部分に注目してみて下さい。
新高梨と新興梨のルーツから迫る見分け方
最後に、新高梨と新興梨のルーツから、見分け方を見ていきましょう。
新高梨の場合は、「長十郎」と「天の川」が組み合わされて完成した品種になりますよね。
一方で、新興梨の場合は、「二十世紀」と「天の川」が組み合わさってできた品種になります。
ここで、2つには「天の川」という共通の梨があることに気付けるでしょう。
意味合いは違うかもしれませんが、梨の親戚関係にあると言っても良いのかもしれませんね。
違いもありますが、共通点もあったのです。
もう一つ共通点があるとすると、どちらも梨の大きさが大きい部類に入っていますよね。
名前が似ているだけでなく、ルーツにも似ている部分がちょっとあることが理解できたでしょう。
まとめ
今回は、新高梨と新興梨の見分け方について、解説しました。
分かりやすい見分け方は、生産地の違いや風味から判断するところにあるでしょう。
さらに、希少価値が高いのはどちらかと言われると、新興梨になります。
新潟県内が流通のメインになりますから、他県に住んでいる場合は、中々出会えない品種になりますよね。
新興梨を身近なお店で見かけた時は、是非ゲットしてみて下さいね!