鳴門金時と紅あずまの違いは何?~似ているけれど違う、さつまいもの不思議~

どちらかというと、最近人気のしっとりとしたさつまいもよりは、硬さがあって食べやすいものの方が好みという人も少なくありません。
ところで現在、硬さのある代表的な品種とされる鳴門金時が分類されているカテゴリーに、紅あずまという品種があるのですか、その違いは何でしょうか?

共通点の多い鳴門金時と紅あずまの違いは、出荷されている地域?

さつまいもの分類カテゴリーは、ほくほく系やしっとり系等と、特徴に応じて分けられています。
ほくほく系の代表格としては、鳴門金時が挙げられるのですが、同格の存在として紅あずまが挙げられることが多いでしょう。
鳴門金時と紅あずま、よく同じカテゴリーにある品種ですが、両者の違いは何でしょうか?

一番分かりやすい違いは、出荷され、食べられている地域になります。
例えば、鳴門金時は西日本で食べられることの多い品種になります。
その一方で、紅あずまは東日本で食べられることの多い品種になりますから、そもそもの出荷圏が違っていることが分かるでしょう。
その理由は、産地にあるのですが、どこで栽培されているのかを聞いたことはありませんか?

紅あずまは、茨城県や千葉県等を中心として、関東地方で栽培されている品種になりますから、流通されやすいのも東日本になりますよね。
ですので、同じカテゴリーに属している品種でも、西日本と東日本では盛んに食べられている品種が違うことが分かるでしょう。
この話を知ると、昔食べた焼き芋のイメージが同じでも、地域によっては食べている品種が違っていることを想像できますよね。

鳴門金時と紅あずまは品種上の特徴や食感にもちょっとした違いがある

また、鳴門金時と紅あずまは、品種改良の際のそもそもの土台に違いがあります。
紅あずまの場合は、ある品種同士のミックスによって誕生した物になりますので、誕生した経緯もちょっと変わっていますよね。
その組み合わせは、「関東859」と「コガネセンガン」と呼ばれる品種になります。

このような経緯で誕生した品種ですから、似たような食感であっても、繊維質が少なめであるという特徴があるでしょう。
ですので、繊維っぽい果肉が苦手な人にとっては、食べやすい品種になるかもしれませんね。
違いは、出荷の範囲だけでなく、品種改良上の違いがありますので、全く同じとは言えないでしょう。

地域によって食べられている品種が違うことを、知らない人は多いかもしれません。

まとめ

今回は、鳴門金時と同カテゴリーで紹介されることの多い、紅あずまとの違いをご紹介しました。
端的に言うと、西日本と東日本のそれぞれで流通している品種になり、地域によって食べている品種が違うということです。
両者は共通点も多いですから、細かい違いを探すのは素人には難しいかもしれません。
東日本出身の人には馴染みのある品種ですから、思い出の味について聞いてみても良いですよね!