桃はちょっと油断していると、すぐに黒っぽく変色してしまってることがありますよね。皮をむいてちょっと置いていただけで…。指でちょっと触っただけで…。
そんなデリケートな桃の変色は、どうにもできないものなのでしょうか。
桃はなぜ変色する?
桃が黒っぽく変色するのには、いくつか理由があります。
まず、切ったり皮をむいた時に変色していくのは、果物に含まれる「ポリフェノール」が空気に触れることで、茶色に変色してしまう、つまり酸化しているのが原因です。
りんごやバナナが変色していくのも、同じ理由があるとされています。
それから、「高温障害」の可能性もあります。
高温障害とは、収穫後の移動の時などに約35度以上の高温状態に6時間以上さらされたことによっておきる、障害のことです。
高温障害の場合、見た目では全くわからず、切ってみて初めてタネの周りが茶色っぽく変色しているのがわかります。
最後に、桃が傷んでいる場合も、変色してしまいます。
指でぎゅっと押してそこが変色してしまうのは、桃が傷んでしまっているからなんですね。
桃の変色予防法は?
桃の変色を防ぐ方法は、変色理由に合わせます。
皮をむいてからの変色を防ぐためには、レモン水や塩水、砂糖水を利用します。
りんごの変色防止と同じ方法ですね。
塩水を使うとしょっぱくなってしまうので、桃には特にレモン汁や砂糖水がお勧めです。
もし酸化して変色してしまった場合でも、見た目だけの問題で、そのまま食べることができますので、安心してくださいね。
高温障害の場合は、はっきり言ってどうしようもありません。
販売店にて交換をしてくれる場合もあるかもしれませんが、タネの周りだけの変色なら、そこだけ取り除いて食べてしまっても大丈夫ですよ。
指で押したことなどの傷みによる変色も、なかなか防ぎようがありませんよね。
そんな時は黒く変色した部分だけ取り除いて、早めに食べてしまうのが1番です。
購入後はなるべく手で包み込むようにさわれば、傷まないように気をつけられますよ。
つまり変色した場合でも、すぐに食べてしまえば特に問題がなさそうです。
桃の変色は完全に腐っている場合を除けば、食べるのに支障はありません。
どうしても気になる場合は、ジャムやコンポートにして食べるのも、お勧めです。
そうすれば、日持ちもしますし、変色も気にせず食べられるので、一石二鳥です。
見た目も気にして食べたい人は、参考にしてみてください。