桃の旬を時間の経過とともに品種と時期で見てみよう!

桃にはたくさんの品種があり、品種によって旬の時期が違います。
ハウスものから露地ものまで、旬の始まりから終わりを品種と時期をご紹介しながら進んでみましょう!

○桃の品種と時期〜前半〜

桃の季節のスタートは、ハウスものになります。
ハウスものは5月上旬〜6月中旬に出回り、桃の季節の到来を教えてくれるものでもあります。
その次に極早生種や早生種が続くのが一般的です。
「はなよめ」や「ちよひめ」などの極早生種は6月中旬〜6月の下旬が旬となっています。
ちなみに極早生種は少し小さめのものが多くなります。
そのあとには「白鳳系」が続きます。
「桃山白鳳」や「日川白鳳」は6月下旬頃から、それから「八幡白鳳」や「白鳳」が7月に出回ります。
「白鳳系」はジューシーで柔らかめという特徴がありますよ。

○桃の品種と時期〜後半〜

「白鳳系」に続くのが、「白桃系」です。
「清水白桃」は7月下旬〜8月上旬に旬を迎え、桃全体の旬もピークを迎えることになります。
他にも「嶺鳳(れいほう)」や「西野白桃」がほぼ同じ時期に旬を迎えます。
このあたりの桃は、中手種とも言えるでしょう。大きさも十分になり、甘さがのってきます。
それから「川中島白桃」も忘れてはいけません。
8月の下旬〜9月上旬頃に旬を迎え、その後は晩生種に続いていきます。
とその前に、最近人気の「黄桃系」の「黄金桃」 は、「川中島白桃」と同じ頃に旬を迎えます。
黄桃=缶詰の常識を覆した、生で味わえる黄桃です。
9月下旬〜10月上旬に出回る「光月」や「桃水」などの晩生種を見るようになると、桃の季節の終わりが近いことを感じざるを得なくなります。
大変甘い晩生種の桃を味わったら、桃はまた来年のお楽しみになります。

○前半・後半どちらがお勧め?

前半の「白鳳系」は比較的小さめの桃で、柔らかくジューシーな特徴があります。
また、晩生種になると一般的に硬めの食感の大玉で、甘みが強くなる傾向があります。
正直言ってどちらも美味しい桃には変わりなく、お勧めはお好みでということになります。

こうやってみると、桃を食べられる時期が5月〜9月と、伸びてきているように感じます。
1つの品種の旬は短いのですが、たくさんの品種がリレーしているからとも、言えますね。
もちろん農家の人たちが改良を重ね、新しい品種なども考えて育成を試みてくれているからというのが、大前提にあります。
そうやって美味しい桃を長く味わえるのは、嬉しいことですよね。

そんなことを考えつつ、桃の品種とその時期を覚えておけば、時の流れを感じながら桃を味わうことができますね。これで今日からあなたも桃ツウですよ!