冬の大敵「冷え性」。冷え性というと、どうしても女性のお悩みと思いがちですが、最近では男性の冷え性も増えているようです。体が冷えると細胞や臓器の働きも鈍くなり、あちこち不調を感じる…なんてことにも。
実は、みかんには体を温める成分が含まれているんです。みかんを食べて冬をポカポカに過ごしませんか?体が喜ぶみかんの効果をご紹介します。
・みかんに含まれる温め成分「ヘスペリジン」
みかんには「ヘスペリジン」という成分が含まれており、このヘスペリジンが体を温める働きをしてくれるのです。みかんの実はもちろん、皮やふくろ・スジにも多く含まれていて、特に皮を乾燥させたものは漢方薬としても使われる「陳皮(ちんぴ)」となります。
ヘスペリジンは紫外線からみかんを守るために含まれるポリフェノールの一種で、熟れたみかんよりも青い果実により多く含まれます。
・ヘスペリジンの働き
みかんに含まれるヘスペリジンには、体内で毛細血管を広げて血流を良くしてくれる働きがあります。血流が悪いと冷え性を引き起こすだけでなく、むくみや肩こり・腰痛の原因にもなります。
このヘスペリジンを摂ることで血流も良くなり、手足の先にまで血を運んでくれるので、冷えの改善にも効果が期待されます。
・糖転移ヘスペリジン
冷え性の改善、血流の改善に効果があるヘスペリジンですが、水に溶けにくいという性質があります。そのため体にも吸収されにくく、みかんをたくさんたべてもその効果を最大限に活かすことが出来ませんでしたが、近年、水に溶けやすく体にも吸収されやすい「糖転移ヘスペリジン」が開発されました。
この糖転移ヘスペリジンは、血流を良くする機能の他にも血圧上昇の抑制や抗酸化作用があることでも注目を集めています。
・食べる以外でも冷え性改善!
みかんの皮に多く含まれるヘスペリジン。冬至には柚をお風呂に入れて温まる…というように、昔の人はその効果を有効に利用していたんですね。
みかんは食べる以外にもその温め効果を有効活用することができます。食べ終わったみかんの皮をよく干して乾燥させましょう。乾燥させたみかんの皮をお風呂に入れると冷え性の改善に役立つと言われています。また、みかんのいい香りも溶け出して、気分をリラックスさせてくれます。
・冬はみかんで冷え性改善!
みかんの実や皮には、血の巡りをよくして体を温めてくれる成分「ヘスペリジン」があることがわかりました。その成分を余すところなく摂るには、「みかんは袋やスジも取らずに食べる」、「みかんの皮も使う」というところがポイントです。
おいしいみかんをたくさん食べて、寒い冬にはしっかり冷え性対策もしていきましょう!