皆さんは、みかんの皮、白い筋、実、これらの正式名称を知っていますか?
おそらく、耳にしたことが無い方も多いのではないでしょうか。
本記事では、みかんの部位ごとの正式名称、そして「さじょう」と呼ばれる部位がどのように使われているかについて、詳しくご紹介していきたいと思います。
みかんの部位ごとの正式名称
それでは早速、みかんの部位ごとの正式名称をご紹介していきます。
・油胞(ゆほう)
油胞とは、外果皮にあるつぶつぶのことを言います。
ダイエット効果やリラックス効果の他、抜け毛防止や免疫力アップ、そしてガン予防など、その効果は多岐に渡ります。
油胞の中には「リモネン」という油成分の物質が入っていて、ハエ、ゴキブリ、蚊といった害虫を寄せ付けない効果も期待できます。
ここまで聞くと、今まで黙って捨てていたのがもったいなく感じますよね!
・フラベド(外果皮)
フラベドとは外側の皮のことです。
外果皮(がいかひ)と呼ばれることもあるのですが、どちらにしても一般的な名称ではないですよね。
・維管束(いかんそく)
白い筋状の部位の事を一般的に、維管束と言います。
理科で習う分野の為、聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
この維管束を苦手とする方は、筋を取ってしまうことも多いでしょう。
しかし、維管束は栄養豊富な部位な為、なるべく実と一緒に食べてしまうことをおすすめします。
・果心(かしん)
果心とはみかんの中心部分のことです。
・アルベド(中果皮)
アルベドとはちょうど外果皮をむいた裏にある部分のことです。
アルベドは、中果皮(ちゅうかひ)とも呼ばれます。
また特徴として、白くてざらざらしている事が挙げられます。
先ほどご説明した外果皮のフラベドと名称が紛らわしい為、覚える時に間違えないように注意して下さいね。
・さじょう
みかんの薄皮の中にあるつぶつぶの果肉をさじょうと呼びます。
タイトルにもしましたが、これはなかなか知られていない部位かと思います。
さじょうは、最も味のある部位になります。
早生には水溶性食物繊維が100gあたり0.2g、普通でも0.2g含まれています!
・瓤嚢(じょうのう)
瓤嚢とは果肉を包んでいる薄皮のことです。
別名、薄皮とも言います。
早生には水溶性食物繊維が100gあたり0.3g、普通でも0.5g含まれています!
いかがですか?
みかんには実際、これだけの部位とそれに伴う名称がついていたのです!
知っているのと知らないのとでは、また一つ、味わい方も違ってくるでしょう。
中には捨てない方が良い部分もある為、なるべくそのまま摂取したり、うまく活用していきたいものですね。
みかんのさじょうはどのように使われる?
主に、みかんのさじょうのみが使われている商品は缶詰です。
私たちがよく食べるフルーポンチに入っているみかんも皮がありませんよね。
薬品などに皮ごとみかんを入れ、さじょうのみにして販売しているのです。
この時に使う薬品はきちんと中和されていて体に害はない為、安心して下さいね。
また、薬品を使う以外にも熱湯に浸けて皮をむく方法もあります。
さじょうというと聞き馴染みがない為、難しく感じるかもしれませんが、実際にはとても身近な部位なのです。
まとめ
今回は、みかんの部位ごとの正式名称と、みかんの果肉の部分であるさじょうについて詳しくご紹介しました。
細かい部位までは、意外と知られていないかと思います。
私もみかんの部位を知ったのはこれが初めてでしたし、さじょうに関しても、みかんの皮をむく方法が意外で驚きました。
皆さんも、今度みかんを食べる時は、各々の名称を思い出しながら味わってみて下さいね。
豆知識としておさえておくと、会話のネタにもなりますよ!