少し前まで、マンゴーはメジャーなフルーツではありませんでした。
そこで、マンゴーの国産品をアピールし、著名な産地としての地位を確立させたのが、宮崎県です。
なぜ、宮崎県はマンゴーで有名になれたのでしょうか?
今回は、宮崎県のマンゴー栽培の特徴についてご説明したいと思います。
マンゴーの国産生産量第2位!~宮崎県の栽培事情~
マンゴーの国産の分布をみると、宮崎県は2番目に多く栽培している地域になります。
マンゴーはどちらかというと、暖かい地域での栽培が盛んなイメージがありますよね。
そのイメージ通り、九州地方や沖縄での栽培が盛んに行われています。
その中でも、宮崎県が有名になっているのは、質の高いマンゴーの栽培が行われていることに由来します。
「質の高さ」というのは、美味しさに関わってきます。
では、どのような形で、質の高いマンゴー栽培を行っているのでしょうか?
実は、宮崎県はマンゴーを栽培するのに丁度良い環境になっています。
冬場でも栽培をすることができ、気温が15度以下にならないようにハウス栽培を行い、徹底した温度管理の下で育てているのです。
つまり、地域の天候的な環境もありますが、農家さんが丁寧に栽培していることも美味しさに影響しています。
ここまで丁寧に扱われたマンゴーが、美味しくないはずがありません!
その結果、全国的、世界的にも有名なマンゴーとして知れ渡ったのです。
もちろん、当時のマンゴーのアピールの仕方が成功したことも関係していますが、やはり、味が良いからこそ、ここまで有名になったのです。
マンゴーの収穫方法~国産品の中でも宮崎県が注目されるポイント~
さらに、マンゴー国産品の中でも、宮崎県が注目されているのには、一つ一つ丁寧にはさみを使わずに収穫していることも関係しています。
はさみを使わずに収穫している果物があるという事実に、驚く人もいるでしょう。
収穫が近くなると、ネットを被せて自然に落ちてこれるように準備をします。
一般的な収穫イメージとしては、実を切り離していると思いがちですが、重みで落ちてくるのを待つのです。
落ちた時に傷がつかないように、事前のサポートを念入りにしなければなりません。
これには、とてつもない労力がかかりますよね。
こうした丹念な心遣いが、品質の高さに影響しているのです。
まとめ
今回は、マンゴー国産品の中でも、宮崎県が注目されている理由を、栽培事情からご説明しました。
マンゴーは、私たちが思っている以上に繊細なフルーツです。
栽培途中でも、収穫する時でも、丁寧に扱ってあげなければ、美味しさの質に影響してしまうからです。
一つ一つ丁寧に扱っているからこそのネームバリューになりますから、有名になるのは当然のことなのです。