みかんは時期によって品種や旬が違うって本当?

みかんの代表とも言える温州みかん。栽培方法や収穫時期によって名前も色々と変化していきます。

愛媛県産の温州みかんを愛媛みかんと言いますが、落ちついた酸味と甘みが凝縮された品質で果実の熟期から極早生種、早生種、中生種、晩生種に分類されます。

 

みかんの分類ごとの時期と特徴

時期はその年の天候によって変わりますが、一般的にはそれぞれ時期によって品種などが分類され、特徴なども変わってきます。

 

・極早生(ごくわせ)みかん
主な品種名は日南1号で時期は10~11月です。みずみずしく爽やかな酸味や香りがあり、やわらかな果肉で食感が良い特徴があります。

 

・早生(わせ)みかん
主な品種名は宮川早生で時期は11~12月です。極早生みかんよりもコクと甘みがさらに増し、程よい酸味も残っているみかんです。甘さだけを追求せず、みかんらしい食べやすさのある味わいのみかんです。

 

・中生(なかて)みかん
主な品種名は南柑20号で時期は12月~1月です。甘みが十分のった状態のコクのあるみかんで、お歳暮に良いでしょう。

 

・晩生(おくて)みかん
主な品種名は普通温州で時期は12月~2月です。安定した甘さがあり、年末年始やお正月用のみかんに親しまれるみかんです。

 

どのみかんが一番おいしい?

品種ごとに極早生よりは早生、早生よりも中生、中生より晩生といったように、さらっとした後味から濃厚な後味へと変わります。

極早生の中でも収穫時期のはじめかおわりかでも異なり、出始めの10月くらいは少し酸味がある状態で後味がさらっとしています。しかし終わり頃である11月には味が濃くなって糖度が増します。

 

美味しさだけを追求するなら完熟させるほうが良い?

そのため美味しさだけを追求するとすれば、できるだけ完熟状態を目指して遅く収穫したほうが良いでしょう。

しかしそうなると木に負担を掛けて翌年の収穫量が激減する可能性が高くなります。しかも鳥に食べられるケースや風で傷が付くケースなど、様々なリスクが生じることになるので美味しくなっても見た目が悪くなってしまうと言えます。

 

内皮が苦手な人に良いみかんは?

内皮であるじょうのうの厚みは、極早生や早生は薄いですが中生になると少し厚みが増します。さらに晩生はもっと厚くなることが一般的です。

ただし畑や木の条件、栽培者の技術などによっては晩生でも薄皮のものもありますので必ずではありません。

そのため極早生や早生は内皮が全く気にならずとろけるような口あたりのものもありますので、好みによって食べ分けると良いでしょう。

 

時期ごとに旬のみかんが一番!

その時期ごとに旬と言われるみかんがやはり一番美味しいでしょう。愛媛みかんはどの時期のみかんでも簡単に手で皮を剥いて食べることができますので、食卓に並べておいて気軽にデザートとして食べても良いでしょう。