みなさんの身近で「みかん」としてよく売られているのは、「温州みかん」ですよね。しかし、「みかん」として売られていなくても、実はみかんの一種である柑橘類はたくさんあります。それぞれのみかんの「旬」を知って、その季節に美味しいおすすめみかんを食べてみたいと思いませんか?
○春から夏のおすすめみかん
春は何といっても、果汁たっぷりでまろやかな甘さの「清見タンゴール」です。清見タンゴールは、アメリカのオレンジと温州みかんを交配して作ったタンゴールです。(タンゴールとは、主にオレンジとみかんの交雑種のことです。)「清見オレンジ」や「清見」とも呼ばれていますので、みなさんにも馴染みがあるのではないでしょうか。
愛媛県産の「ブラッドオレンジ」も、おすすめです。ブラッドオレンジの赤い果実は、抗酸化物質で知られるアントシアニンの色素の影響です。美味しいだけじゃなく、体にも良いのです。イタリア原産で国産はとても希少なので、なかなか手に入らないかもしれません。ですから、見つけたらぜひ手に入れてくださいね。
夏は「ハウスみかん」が絶品です。ハウスみかんはほとんどが温州みかんなのですが、徹底管理されたハウス内で育っていますので、とにかく甘くて美味しい!の一言です。冷凍みかんにして食べても、美味しいですよね。
○秋から冬のおすすめみかん
秋になると、露地栽培の「温州みかん」が出始めます。10月頃から極早生(ごくわせ)みかんが出始め、早生(わせ)、中生(なかて)、晩生(おくて)と続きます。極早生はすっきりした甘さですが、冬に向かうにつれ、どんどん濃厚になっていきます。その味わいの違いも楽しみながら食べるのがおすすめです。
温州みかんの旬の終わりが近づく真冬には、「はれひめ」、「せとか」、「ポンカン」などが出回ります。はれひめはさっぱりした甘さで食べやすく、食べ始めると止まらない美味しさです。
せとかは数種類の掛け合わせをさらに交配して作られた新種です。少し大きめで、糖度が高くオレンジのような濃い味が特徴です。
ポンカンはその甘い香りで魅了し、食べても期待を裏切らない凝縮されたうまみがあります。ぽこぽこした皮は剥きやすく、とっても食べやすいです。
栽培方法の工夫や品種改良、交配などの工夫によって、みかんはどんどん美味しくなっています。さらに1年を通していつでも食べられるのです。ぜひ、旬のみかんを楽しんでくださいね。