みかんの歴史は古く、今から約3000万年前には生まれていたと言われています。そんなみかんの銘柄は、世界で約900種類もあるんです。とにかく種類の多いみかん類ですが、そんな中からお勧めの銘柄をご紹介しましょう。
○みかんの歴史
お勧めみかんの銘柄をご紹介する前に、簡単にみかんの歴史について、お話させてください。
先ほども述べたように、みかんは約3000万年ほど前にインド辺りで生まれたと言われています。最初に栽培を始めたのは中国のようで、約4000年前の記録に37種類ほどの柑橘を育てていたとあります。日本の歴史に登場するのは約1200年前で、古事記や日本書紀にその記録が残っています。
今日本で普通みかんと言われる「温州みかん」は、約400年前に突然変異で誕生しました。当時は種無しみかんが縁起が悪いと敬遠され、九州の一部でしか栽培されていませんでした。明治以降になってから栽培地が増え、今のように全国に広がっていったのです。
○お勧めのみかんの銘柄
やはり1番のお勧めは、歴史ある「温州みかん」です。秋から冬にかけて長い期間楽しむことが出来ますし、お値段はリーズナブルなのに栄養はとても豊富です。温州みかんの中でもさらに細かく銘柄があって、「愛媛みかん」や「宮川早生」なども、全て温州みかんです。
それから、歴史あるみかんの品種改良にチャレンジした結果生まれた、新種のみかんもお勧めです。日本でも「温州みかん」と「オレンジ」を交配した数々のタンゴールが生まれています。例えばタンゴール1号は、「清見タンゴール」です。今から40年ほど前に生まれました。「清見オレンジ」とも呼ばれていて、今でも人気のタンゴールです。その優秀さゆえに「清見タンゴール」を親として、さらに新しい銘柄がいくつも作られています。「はるみ」や「デコタンゴール」も、「清見タンゴール」の子どもですよ。
また、近年は甘さだけでなく食感にもこだわった新種も作られています。それが、「甘平」や「媛まどんな」、「せとか」などの新品種です。糖度の高さはもちろん、今までなかったトロけるような食感やはじけるような食感などなど、みかんの世界はますます広がっているようです。
まさかみかんの歴史がそんなに古く、さらには銘柄もこんなにたくさんあるなんて!と驚いてもらえたでしょうか。みかんを食べる時には、その歴史も感じながら食べてもらえると、また違った味わいがあるかもしれませんね。