旬の時期に食べる食材は、より一層美味しいと感じられますよね。
ですが、デコポンは旬の時期から少しずれてしまったものでも、美味しく食べられるのです。
一般的なフルーツだと、「まだ熟していないかもしれないのに?」と思うでしょう。
デコポンが旬の時期以外も美味しい秘密って、何なのでしょうか。
「デコポン」として出荷される由来~旬に関係なく注視されている要素~
デコポンが旬の時期以外でも美味しく食べられる理由には、デコポンと名乗るための「基準」が関係しています。
そもそもデコポンは、「糖度が13度以上、酸度が1度以下」の基準を満たしていなければ名乗ることができません。
では、名乗れなかった場合は何の名称で呼ばれているのかというと、「不知火」になります。
つまり、不知火としてか、デコポンとして出荷されるのかの大きな分かれ道になることが、ここで分かるでしょう。
ですが、この基準だけで美味しいかどうかが決まる訳でもありません。
実は、デコポンとして出荷できるのは、基準を満たしていることに加えて、全国のJAという限定された条件でしか認めらえないのです。
これは、商標登録上の関係で決められていることですので、流通まで意外と難しそうに感じられます。
ですが、美味しさの基準が決まっているということは、柑橘系に多い、酸味が強すぎる等のハズレを引く機会が限りなく小さくなることを示します。
一定レベルの美味しさが保障されていると考えると、安心して選ぶことができるでしょう。
スーパー等で購入できるデコポンは、ほとんど旬を迎えている
ところで、日常生活でデコポンを購入する場合、スーパー等を利用することが多いですよね。
ちょっとした注意点ですが、スーパー等で購入したデコポンは、すでに食べ頃の時期、旬を迎えています。
そのため、追熟した方が美味しくなると思って時間を置いてしまうと、丁度良い美味しい時期を逃してしまう可能性があるのです。
スーパー等で販売されるデコポンの多くは、収穫してから一旦追熟が行われていますので、私たちが手間暇を加える必要はありません。
美味しい時期に美味しく食べられるように、事前に調整がされていると考えましょう。
そう考えると、どれが美味しいか見た目で選ぶことも大切ですが、中身のスタートラインはある程度一緒なことになりますね。
当たり外れがはっきりしている柑橘系ですが、デコポンはそうでもないのです。
まとめ
今回は、デコポンが旬の時期以外でも美味しい秘密についてご紹介しました。
デコポンの出荷時期によっては、自宅で追熟が必要な場合もありますが、スーパー等で購入する場合は基本的に必要ありません。
そもそも、味の基準を満たしているとデコポンとして名乗れますから、美味しさの最低限のラインは確保されているのです。
いつでも、どれでも美味しいと感じられるのには、品質の維持への努力が関係しているのです!