いよかんのおいしい食べ方は?皮まで全部使えるって本当?

現在では愛媛県が主な生産地である「伊予の国」から名がつけられた「いよかん」ですが、その特徴としてやや厚めの艶のある濃い橙色の皮、やわらかでジューシーな果肉、濃い良い香りが特徴になっています。早いところでは11月下旬ごろから収穫が始まりますが、本格的には1月から2月くらいまでが旬とされている柑橘です。

いよかんを選ぶポイントとは?

できるだけおいしいいよかんとめぐり合うためには選ぶポイントを知っておくと良いでしょう。ヘタ部分が小さくて皮部分に張りと艶があり、濃い橙色のものを選ぶと良いでしょう。手に乗せた時にずっしり重みを感じるものは、あふれんばかりの果汁がたくさん詰まっていると言えるでしょう。

いよかんの保存方法

比較的貯蔵性が高い柑橘ですが、なるべく室温が高くならない風通しの良いところで保存したほうが良いでしょう。暖房が入る室内の場合には乾燥してしまうと皮がひからびてしまうので、袋などに入れて冷蔵庫で保管します。温度が高くない風通しが良い場所の場合には長く保存することができますので、箱などにまとめて入れないで広げるように置くと良いでしょう。

いよかんを美味しく食べるためには?

いよかんはお尻の方から指を使って皮を剥いていきます。房をバラした後はじょうのうを中心側から開くように剥き、果肉だけを食べましょう。果肉がぷりぷりと肉厚で指で持ってもつぶれにいので綺麗に取り出すことができます。酸味と甘みがほどよく果汁が多いので、料理にも使えますがそのまま食べるのが一番おいしい食べ方だと言えます。

たくさんあるいよかんはどうすれば良い?

ただし短期間で食べきれない量のいよかんがある場合には料理にも使えますので、皮も使いマーマレードにしたり、シロップで煮て砂糖漬けにしたり、ピールチョコなどのおやつにしてもおいしく食べられます。いよかんのさっぱりとした甘みと適度な酸味を利用して、果汁やすりおろした皮などを鶏肉や豚肉料理のソースに活用してみても良いでしょう。果汁を使ってゼリー、ムース、シャーベット、果肉をトッピングしたタルトなど色々なデザートにも向いています。

皮部分も活用できる!

そして皮部分にはリモネン・ナリンギン・ヘスペリジンといった精油が含まれていますので、アロマセラピー用のエッセンシャルオイルとしても使えます。交感神経を活発にしてリラックス効果を高め、さらに高血圧の予防、コレステロール値低下、発がん抑制効果、アレルギー対策などにも効果が期待できると考えられているようです。また、じょうのうには不溶性植物繊維のペクチンが多く含まれているので、腸を整え気持ち良いお通じを促す作用が期待できるでしょう。

まるごと食べて心身の癒しに

いよかんは果肉だけでなく皮までまるごと活用できる柑橘ですので、おいしく食べた後は皮を捨ててしまわずに活用してみると良いでしょう!