寒い季節に旬を迎えるみかんにはたくさんの栄養が含まれていますが、その期待される効果はさまざま。健康や美容にも良いとされる成分が盛りだくさんのみかん。その効果を1つずつご紹介してきます!
・がん予防・骨粗しょう症予防にはβ−クリプトキサンチン
β−クリプトキサンチンは、みかんの皮の黄色を作り出している成分で、カロテノイドの一種です。抗酸化作用が強く、美容やがん予防、その他骨粗しょう症や糖尿病の予防にも効果が期待できるとされています。このβ−クリプトキサンチンは温州みかんに特に含有量が多く、また、1日で作用が無くなってしまう他の成分と違って2カ月以上も影響が続くという特徴があります。
・風邪の予防にはビタミンCとシネフィリン
「みかんと言えばビタミンC」といわれるほど多く含まれているビタミンC。風邪の予防はもちろん、美肌効果やストレスを和らげる作用もあります。しかしビタミンCは人間の体内では作れないため、外から必要量を摂る必要があります。また、温州みかんだけにありほかの柑橘系には含まれない成分「シネフィリン」も風邪予防に有効とされています。
・脳卒中の予防にはヘスペリジン
ヘスペリジンには中性脂肪を低下させる効果が期待できます。また、血管を強化して丈夫にする働きの他、血圧の上昇をおさえたり血液をサラサラにする働きもあることから、脳卒中などの原因となる動脈硬化のリスクを減らす効果が期待できます。
・健康によくても食べ過ぎはNG
さまざまな病気の予防に効果があるとされているみかんの成分ですが、だからといって食べ過ぎはよくありません。みかんを食べ過ぎて肌が黄色くなった経験はないでしょうか?それは「柑皮症」と言って、みかんに含まれるβ−カロチンが肌に沈着して起こる症状。体に害はありませんが、食べ過ぎには注意しましょう。
・みかんを食べて病を予防!
みかんのもつ栄養素の効果について、病気や作用別にまとめてみました。
◇風邪予防…ビタミンA・C、シネフィリン、ヘスペリジン
◇整腸作用…ペクチン、セルローズ
◇美肌作用…ビタミンC、クエン酸、ペクチン
◇脳卒中予防…ヘスペリジン
◇高血圧予防…カリウム
◇がんの予防…β−クリプトキサンチン
◇骨粗しょう症予防…β−クリプトキサンチン
◇生活習慣病予防…β−カロチン
◇白内障予防…ビタミンC
これだけの効果・作用がみかんにあるなんて、本当に驚きですね。食べておいしく!食べて健康に! みかんを食べながら、健康的な生活を心掛けましょう。