世界一のりんごと言われる「ふじ」。百貨店でもスーパーでも、よく見かける品種ですよね。りんごにも種類がたくさんありますが、今回はふじの特徴について詳しく説明しましょう。
ふじりんごとは
ふじりんごは「国光(こっこう)」と「デリシャス」を交配し育成され、1962年に品種登録されました。日本では最も多く生産され、今では海外でも最も多く生産されている品種です。国内では生産量の半数以上を占め、世界でも20%以上を占めています。
ふじの特徴はまず果汁が豊富なことです。蜜入りのりんごは甘く酸味は少なめ、芳醇な香りも魅力の1つです。食感はシャキシャキとしていて言うことはありません!世界で認められる美味しさに間違いはないということですね。
また、大きさは300〜400gとりんごの中では大きめです。
ふじの歴史
実はふじりんごはトントン拍子に交配が成功し、人気になったわけではありません。ふじりんごが2001年に生産量世界一に到達するまでには、実は苦難の歴史がありました。
ふじりんごは1939年に始まった育種試験をきっかけに青森県で誕生しました。しかし当初は着色があまり良くなく、果実が割れやすいという点から、なかなか増殖されなかったのです。そんな中、斎藤昌美という一人の男性が立ち上がります。彼はふじの味の良さに魅了され、大きな可能性を感じたのです。それから改良に改良を重ね、希望する生産者には自分が育てた「ふじ」の木から枝を分け、今のふじりんごブランドを確立させました。名前の由来である富士山のような日本一のりんごになって欲しいという願いを叶えたのです。
ふじりんごの旬
ふじりんごの旬は産地によって多少異なりますが、だいたい秋〜春先にかけてになります。10月下旬頃から店頭に並び始め、最も多く出回るのが11月〜12月頃です。りんごは生産量が安定しているため、旬以外の季節でも店頭に並んでいることが多い果物でもあります。ただ、やはり旬の時期が1番美味しいことに間違いはありませんので、覚えておいて損はありませんよ。
りんごの中でも「ふじりんご」を取り上げてみましたが、いかがでしたか?りんごはブランドによって食感が異なり、好みが分かれるかもしれません。そんな中、ふじは変わらず人気で、ずっと選ばれてきたりんごです。ぜひ世界中で愛されているりんご「ふじ」を、過去の歴史を感じながら食べてみてくださいね!