桃は夏が旬の果物ですが、その中でも早生種と呼ばれる品種があります。
桃の早生種は6月頃からで、本格的な夏の到来の前に桃を食べられるんです。
桃をいち早く楽しめる早生種の中でも、お勧めの品種をご紹介しましょう!
○桃の早生種①「はなよめ」
路地早生としてまずお勧めなのは、「はなよめ」です。
6月のジューンブライドの季節に味わえることや、小ぶりで可愛らしい姿かたちから「はなよめ」と名づけられました。
「はなよめ」は「日川白鳳」の変異樹から育成され、1995年(平成7年)に品種登録されています。
早生種でも甘さは十分にありジューシーなところは、「白鳳」の味わいをしっかり受け継いでいます。
縁起のいい名前から、「婚礼内祝い」や「婚礼の引き菓子」などとしても人気です。
○桃の早生種②「ひめこなつ」
「ひめこなつ」は梅雨前に収穫が始まる黄桃です。こちらも小ぶりの桃で、味がしっかりしていて、甘みが強く酸味が少ないのが特徴です。
開花してから収穫まで、なんと60日前後で、成熟期に梅雨の影響を受けないので安定して生産できます。
子どもの手のひらサイズで赤ちゃんのほっぺを連想させる、可愛い桃です。
○桃の早生種③「ちよひめ」
「ちよひめ」は1973年(昭和48年)に農林水産省果樹試験場において、「高陽白桃」と「さおとめ」との交雑実生の選抜育成で誕生しました。
主な山地は山梨県で、露地ものは6月中旬から出回ります。
すっきりとした甘さで、酸味はおだやか、とろけるような食感が特徴です。
また、果皮の色づきもよく、比較的日持ちが良いのも魅力の1つです。
○桃の早生種④「桃山白鳳」
「白鳳」の一樹変異で誕生した「桃山白鳳」も、6月中旬〜6月下旬に出回る早生種です。
香り高くさっぱりした甘さで、本格的な桃の季節の到来を告げる品種でもあります。
柔らかくジューシーな白鳳系は他にも「日川白鳳」や「八幡白鳳」など、たくさんの品種が続いて旬を迎えます。
桃の早生種は甘みが足りないと思っている人もいるようですが、農家の人々の日々の努力によって、早生種でも十分な甘さのある桃が増えています。
また、露地ものではなくハウスものも店頭に並ぶようになり、6月に食べられる桃の品種も増えてきています。
硬めの桃が好きな人もいれば、やわらかめが好きな人もいて、好みは様々だと思います。ですから、自分の好みに合った品種を見つけられるように、早生種の品種も食べ比べてみるのがお勧めかもしれませんよ!