あなたが持っているりんごのイメージはどんなですか?
きっと誰もがりんごは体に良い食べ物だと考えているはずです。
りんごを食べると本当に健康になるのか、実際にりんごの医学的効果を検証した研究について調べてみました。
海外での研究
りんごの健康効果は世界中で注目されており、各国で様々な研究結果が発表されています。
ポーランドの大学が発表したのは、「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」という恐ろしい肺疾患の予防効果です。
「慢性閉塞性肺疾患」とは、慢性気管支炎や肺気腫など呼吸器の病気の総称で、喫煙者に多いとされています。日本人男性の死亡原因としても2015年には第8位と高く、割と身近な病気です。
この研究では約4万4千人の男性に対して13年間ほどの追跡調査を行い、特にりんご多く食べる人ほど、発症リスクが低くなるという結論を出しています。
また、フィンランドで25年間行われた疫学調査によると、りんごを継続的に食べることで肺がんのリスクを58%低下させることや、全てのガンのリスクも17%下げることがわかっています。さらに28年間の疫学調査では、心臓病や脳卒中のリスクを40%程度下げることもわかっています。
それ以外にも子どものアレルギー関連の疾患のリスク低減や寿命が延びることなど、たくさんのりんごの健康効果が発表されています。
日本での健康効果は?
りんごをよく食べる青森県民は高血圧の人が少ないことは有名ですが、それ以外にもりんごの健康効果は証明されています。
例えばりんごジュースの搾りカスを精製して凍結乾燥させたものを半年間飲み続けた研究では、総コレステロールとLDLコレステロールが低下し、HDLコレステロールの増加が確認出来ました。
他にもりんごポリフェノールを活用した美白効果の研究や、脂肪の吸収抑制作用など、様々な研究が今も行われています。
だからりんごを食べよう!
りんごだけを食べていれば健康でいられるわけではありませんが、りんごを食べることで様々な病気のリスクを減らせるのなら、食べて損はありませんよね。
しかもりんごは果物の中では低カロリーですし、安くてどこでも手に入りやすい果物です。皮をむかなくても丸ごと食べられるし、保存も難しくありません。
りんごの健康効果の研究はこれからもっと進んでいき、さらなる効果がわかる日もそう遠くないはずです。病気になってから食べておけば良かった…と後悔しないように、これだけ体に良いとわかっているりんごですから、ぜひ毎日食べたいですね。