ポンカンはミカン科の柑橘類で、見た目は温州みかんに似ていますが果皮と実の間に空間があるので剥きやすく食べやすいという特徴があります。
原産地インド西部の「Poona」からポン、柑橘類のカンを合わせた名称が付けられています。
ビタミンCが豊富ですが、他にも健康維持に欠かすことができない色々な栄養素が含まれています。
ポンカンに含まれる主要栄養素は?
主要栄養素でも炭水化物(糖質)はたんぱく質や脂質と並ぶ3大栄養素です。エネルギー源になるので、不足すると疲労感、摂りすぎると肥満や生活習慣病の原因になります。
そしてポンカンには食物繊維も含まれています。消化吸収できない成分全般が食物繊維で、コレステロールや血糖値を正常に保ち大腸の運動を促す働きが認められています。
免疫力向上や皮膚のコンディション維持にも間接的に役立つため、不足すると便秘や大腸炎、糖尿病や脂質異常症などの原因になる可能性があります。
ポンカンに含まれるビタミン類
ビタミン類には、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、パンテトン酸などがあります。
・ビタミンA
視覚や細胞分裂に関わるほか、抗酸化作用で体内の酸化を防止します。視覚や細胞分裂に関係し抗酸化作用で体内が酸化することを防止する作用があるので、不足すると肌荒れや免疫力低下、夜盲症などを発症する可能性があります。
・ビタミンC
コラーゲン生成や体内の酸化防止、免疫力強化、抗ストレスホルモンの分泌、発がん物質合成の抑制など、様々な酸化還元反応に関係する栄養素がビタミンCです。不足すると肌荒れや免疫力低下で風邪や動脈硬化などの要因になる可能性もあります。
・パントテン酸
体内の様々な化学反応を助ける働きを持ち、多くの酵素を活性化する物質がパンテトン酸で、ビタミンB1やB2などと同様にビタミンB群の1つです。代謝や抗ストレスホルモンの分泌にも関係し、不足すると倦怠感や手足のしびれ、免疫力低下などの要因になる可能性があります。
・ビタミンE
血行を正常に保ち、細胞膜を守る作用があります。抗酸化力も強いことから若返りのビタミンと呼ばれているのがビタミンEで8種類のビタミンEをまとめた呼び方です。不足すると老化を早め、冷え性や肩こりなどが起こりやすくなります。
ポンカンに含まれるミネラル類
ポンカンに含まれるミネラル類のうち、カリウムは細胞の内側に多く存在しています。血圧を調節し神経情報伝達にも関係し、カリウムの量がナトリウムに対して不足してしまうと高血圧を起こす危険性が高まりますので注意しましょう。
また、8割が骨、残りは筋肉や脳神経などに存在しているのがリンで、骨や歯の材料や細胞膜の成分、エネルギーの産生用などに使われます。
さらに体内の組織や臓器に広く存在しているのがマンガンは、様々な酵素の構成成分として、または酵素を活性化するなど結合組織の合成や酸化防止といった代謝に関係します。
不足すると骨格や生殖能力の異常、骨粗鬆症、肌荒れなどが起こりやすくなり、代謝を悪くすることで生活習慣病の要因となる可能性もあります。特に成長期の子供などは発育不良になる可能性があるので、不足しないように注意が必要です。
ポンカンには様々な栄養素がたっぷり!
このようにポンカンには様々な栄養素が含まれています。不足すると疾患などの要因になる可能性のある栄養素も含まれていますので、普段のデザートにポンカンを食べて、美味しく健康維持できるようにしましょう!