ぶどうって何種類あるか、ご存知ですか?
なんと、約10000種類以上も存在するのです!
世界各地で栽培・交配されているぶどうは、大まかに、ワイン向きのヨーロッパ系と、病気に強いアメリカ系があり、その交雑種が生食用として栽培されていると言いますから、面白いですよね。
今回は、多彩なぶどうの種類にまつわるお話です。
ぶどうの王様と女王様はこれ!~よく知られている種類~
みなさんの多くが、ぶどうの種類と聞いてぱっと頭に浮かぶのは、“巨峰”ではないでしょうか?
巨峰は「ぶどうの王様」と呼ばれ、糖度が高くジューシーな味わいがあり、紫黒色の大きな果粒が特徴です。
ヨーロッパ系とアメリカ系の交配種“石原早生(いしはらわせ)”と、ヨーロッパ系の“センテニアル”を交配して誕生した品種です。
巨峰が王様なら、もちろん女王様もいます。
正式名称は“マスカット・オブ・アレキサンドリア”。
アレキサンドリアは、粒が大きく黄緑色で独特の甘みと香りが特長です。
別名「果物の女王」と呼ばれ、贈答品として6月~11月と割と長期間市場に出回ります。
スーパーマーケットなどではよく7~10月に入荷されています。
なお、巨峰の皮には渋みがある為、取り除いて食べる事をおすすめします。
驚きの新事実~珍しいぶどうの種類~
種なしぶどうの代表として、昔から栽培されているものに“デラウェア”があります。
果粒が小ぶりで、濃密な味わいと皮の取りやすさが特長です。
また、“シャインマスカット”という品種は、マスカットのなかでは滅多に見られない種なしぶどうです。
強い香りと甘みが特長で、日本でも人気がある品種な為、比較的値段も高くても売れる高級なぶどうなのです。
同じように種なしで、巨峰に似たぶどうに “ピオーネ”という種類もあります。
「黒い真珠」と呼ばれる大粒の果粒で、巨峰より締まりのある実と、皮の近くに甘みがあるのが特徴です。
それから、糖度が20度を超える“スチューベン”。
寒冷な気候の地方に適していて、ニューヨークと同緯度の青森県でもよく栽培されており、家庭でよく食べられる品種です。
りんごと同じく貯蔵性に優れている為、年末やお正月でも食べる事が出来ます。
蜂蜜のような甘みが特長で、ゼリーやムースなどスイーツに用いられている為、加工品の種類も豊富です。
まとめ
今回は、ぶどうの種類についてご紹介しました。
よく知られているぶどうにも別名がある事や、用途別になっている事など、数多くの品種を覚えたりマメ知識が増えたりすると、それだけ視野が広がりますよね。
ちなみに、日本で最初に栽培されたのはワインで有名な山梨県の”甲州ぶどう”だそうです。
山の多い地域などは、栽培に向いているのでしょうね。