梨に含まれるポリフェノールはあそこにも?~最新の研究結果から梨を知ろう~

梨はりんごと同じく、カットするとどんどん変色してしまいます。
梨の果肉が変色するメカニズムには、ポリフェノールという栄養素が関係していることをご存知でしょうか?
しかし、ポリフェノールが含まれているのは、果肉だけではありません。
最新の研究から、驚きの部分が商品化に至りました。
一体、どこでしょうか?

二十世紀梨の研究で明らかになったポリフェノールの存在

二十世紀梨の生産が全国一の鳥取県。
鳥取大学では、二十世紀梨の「葉」に注目して、研究がされていたことをご存知でしょうか?
梨を食べることで得られる栄養素についてはたくさん紹介されていますが、葉っぱに注目することはなかったですよね。
その研究結果は、驚きのものだったのです。

なんと、二十世紀梨の葉には豊富なポリフェノールが含まれていることが分かりました。
ポリフェノールと言ってもその種類は多様ですが、葉っぱの部分には、3,5-ジカフェオイルキナ酸、クロロゲン酸、アルブチンが含まれていたのです。
これらの成分は、抗酸化作用に特化している栄養素ですから、エイジングケアには欠かせない成分になりますよね。
女性にとっては、嬉しい成分が葉の部分にたくさん含まれていると思って下さい。

ですが、果肉の部分とは違い、葉の部分をそのまま食べるのは聞いたことがありませんよね。
実は、二十世紀梨の葉の特徴を活かした商品、「なしば茶」があるのです。
カフェインフリーのお茶になりますので、妊娠中等、カフェイン摂取に気を遣っている人には優しい飲み物になるでしょう。
気になる方は、「NASHIBA PROJECT」のホームページを一度覗いてみて下さい!

なぜ、二十世紀梨の葉のポリフェノールに注目したのか?

ところで、なしば茶がなぜ開発されたのでしょうか?
それは、鳥取県の二十世紀梨の生産事情が関係しています。
鳥取県は、二十世紀梨の全国生産量の大半を占めている県なのですが、農家さんの中には高齢化等の事情から廃園している人も少なくありません。

長年受け継がれてきた特産品を、このような事情から衰退してしまうのは残念ですよね。
そこで、地域活性化を図るために、二十世紀梨の新しい視点を探すことになったのです。
そして発見されたのが、梨の葉に含まれている栄養素、ポリフェノールでした。
なしば茶は、二十世紀梨の新しい可能性を秘めた商品として、注目度はこれからどんどん上がっていくでしょう!

参考URL NASHIBA PROJECT
(https://nashiba.amebaownd.com/pages/2804864/page_201904220853)

まとめ

今回は、二十世紀梨の葉に含まれるポリフェノールを取り上げました。
ちなみに、梨葉の若葉に含まれている3,5-ジカフェオイルキナ酸は、一般的な茶葉の約3倍の抗酸化力があります。
もしかすると、今後はお茶の葉でなく、二十世紀梨の葉でお茶が飲まれる時代が来るかもしれません。
地域の大学を含めたプロジェクトから誕生した商品ですから、これからの動きに目が離せませんね。