子どもの頃、サクランボの種を植えようとした経験はありませんか?
実は、サクランボを種から育てるのは、非常に難しいのです。
なぜ、そんなにも栽培が難しいのでしょうか?
今回は、その理由をご説明したいと思います。
サクランボを種から育てるのが難しい理由
農業の素人である私たちは、食べたサクランボを種から育てることができると思いがちです。
しかし、種から発芽する確率はとても低いのです。
そのため、成長することに想いを馳せて植えたとしても、残念な結果になることがほとんどなのです。
サクランボ農家さんは、発芽率が悪いことを知っているので、種から育てようとしません。
接ぎ木や挿し木と呼ばれる、土台の木に接続する方法でサクランボの木を増やしていくのです。
そのため、素人が自宅で栽培するというのは、ほぼ不可能だと言えますね。
イチゴのように栽培しやすいフルーツも多いですが、サクランボはプロの手でないと育ちません。
そのような難しいフルーツを毎年味わえる私たちは、幸せな環境にあると言えます。
サクランボを種から育てると味が落ちることがある
農家さんの中でも、サクランボを種から育てるケースは品種改良の研究をする時になります。
それ以外は、基本的に種から育てることはありません。
それには、発芽率以外にも、味が落ちてしまう問題が関係しているのです。
実は、種から育てたとしても、食べたサクランボと同じ味になりません。
仮に発芽し、成長できたとしても、自分が食べた実の味と全く違う味のサクランボができてしまうのです。
さらには、先祖返りという現象を起こす場合もありますので、味が落ちてしまう可能性も否定できません。
このような事情を踏まえると、農家さんが種から育てない理由がはっきりしてきます。
接ぎ木や挿し木をした方が、美味しいサクランボを確実に収穫できるからです。
また同時に、サクランボ栽培がいかに難しいのかを、私たちに教えてくれますね。
美味しいサクランボが流通しているのは、農家さんの努力の賜物です。
それを毎年味わえていることを、当たり前だと思ってはいけません。
これから購入をする時は、農家さんの努力の結晶だと思って、残さずに美味しく食べたいですね。
栽培の苦労を知ると、一粒一粒の味わいがまた違ってくるでしょう。
まとめ
今回は、サクランボを種から育てるのが難しい理由についてご説明しました。
毎年多くの実を実らせているのは、農家さんの努力の賜物なのです!
サクランボの種を植えると発芽すると思いがちですが、実際はほぼ発芽しません。
栽培の過程や品質の維持を考えると、種から育てるのはとても非効率な方法になるのです。
いかにサクランボ栽培が難しいのかを知ると、普段から食べているサクランボの味がもっと美味しくなる気がします!