旬のみかんは安くて美味しい!けれど時々高価なみかんを見つけて驚くことはありませんか?ハウスみかんが高いのに理由があるように、ブランドみかんが高価なのにも理由があります。みかんの値段の秘密をお話しします!
みかんの旬とハウスみかんについて
普通みかん(温州みかん)の旬と言えば冬ですよね。こたつとみかん!という絵が思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか?旬の時期のみかんは本当に安い!そして美味しい!食べたい時にぱっと手に取り、手でむいてすぐ食べられると、いいこと尽くしなのです。
そんなみかんですから、旬の時期だけじゃなく、いつでも食べたいと思うのが人の心。夏の暑い日にも、冷たいみかんが食べたいと思いますよね?
夏に売られているみかんと言えば、ハウスみかん。これまた甘くて美味しいけれど、ちょっとお高めじゃないですか?なぜハウスみかんは高価になるのでしょう?
ハウスみかんの栽培には、まずビニールハウスなどの設備や加温機の重油代などの経費がかかります。さらに、水や温度の管理、摘果のタイミングなど、露地栽培より手間もかかるのです。そういった理由から値段が高くなるのですが、その分甘さが凝縮されて果肉の柔らかい格別なみかんになります。
ブランドみかんはなぜ高い?
高級みかんで有名なブランドみかんと言えば、「媛まどんな(紅まどんな)」、「せとか」、「甘平(かんぺい)」、「はれひめ」などがあります。中には1つ1000円を越えるものもあり、買うのを躊躇してしまいますよね。みかんと言えば安くて美味しいイメージだったのに、いつの間にこんなに高級みかんが出回るようになったのでしょう。
その背景には、オレンジの輸入自由化があります。オレンジの輸入自由化が1990年代に始まり、安価なオレンジとの差別化を図るために、品種改良が盛んになったと言われています。そして品種改良を重ねて出来上がった新品種が高級みかんというわけです。開発にも時間と労力がかかっているだけでなく、まだ生産量が少ないことや、収穫気が短いなど、様々な理由が重なって高価なものとなっています。
さらに、ブランドみかんと呼ばれるには、厳しい認定基準をクリアする必要あります。新品種だからと栽培してみても、そのブランドを名乗れるかどうかは、収穫してみないとわからないのです。農家としても、ある意味賭けですよね。
ブランドみかんは、農家の方々のたくさんの努力と労力、苦労の結晶だから、高価なのですね。そしてその味は、当然値段に見合った、美味しいものになっていますよ。