みかんはビタミンやミネラルが豊富で、体にとっても良い食べ物ですよね。それなのに、みかんを熱のある時に食べるのは良くないという噂があるのを知っていますか?熱のある時も冷たいみかんは食べやすいのに、本当に食べてはいけないのでしょうか?
○みかんは熱があったら食べちゃダメ?
みかんを熱のある時に食べてはいけないと言われる理由は、2つあります。
1つ目は、みかんが体を冷やすからです。みかんはそのほとんどが水分と言われています。水分が多いので、体を冷やす効果があるのです。熱がある時は体がウイルスと戦っている証拠ですよね。そんな時に体を冷やしてしまうと、熱が長引いてしまう可能性があるのです。ただ、熱の時にみかんを1つ食べたからといって、急激に体が冷えることはありません。あくまで食べ過ぎない方がいいと言うことです。
もう1つはみかんが消化吸収が比較的悪いという理由です。熱がある時は体が弱っていますよね。出来るだけ体に負担のかからないものを食べる方が、治りが早いはずです。みかんの筋や内皮の消化吸収が、弱った体に負担になるという考えから、熱の時は避けるべきと言われています。しかし、これも体を冷やすのと同じで、あくまで食べ過ぎた場合の時です。神経質になるより、体調がすぐれない時は食べたいものを少しでも食べる方が、早く良くなるはずですよ。
○熱の時のみかんのお勧めの食べ方
みかんにはビタミンやミネラルなど、熱の時も摂りたい栄養素がいっぱい含まれています。少しでもみかんを食べるリスクを心配せずに食べたいなら、みかんを温めて食べるのがお勧めです。みかんを皮ごと焼いて食べる「焼きみかん」は、体を冷やさずにみかんを食べられますよ。オーブントースターで丸ごと焼けばすぐにできますから、準備も特に必要なく、作り方も簡単です。発汗作用や疲労回復効果も期待出来ますので、熱の時は焼きみかんを食べてみてください。
熱の時は絶対にみかんを食べてはいけないわけではありません。症状や程度にもよりますが、みかんを1つや2つ食べるだけで悪化してしまうというのは誤解です。食欲がなくてもみかんなら食べられそうだと思うなら、迷わず食べても大丈夫ですよ。その時はくれぐれも量だけは気をつけて、食べ過ぎないようにすればいいのです。そもそも食欲がない時に、いくらみかんが美味しくても、そう何個も食べられないと思います。だから安心してみかんを食べてくださいね。