みかんの消化には食物繊維の働きが関係している?

冬になるとみかんが恋しくなりますよね。
おいしいからたくさん食べてしまいがちですが、果たして、何個食べるのが体にとって最適なのでしょうか。
今回は、こういった、みかんにまつわる不思議に答えていきたいと思います。
特に、みかんと消化の関係をテーマに、みかんに含まれる食物繊維の働きについてご説明しましょう。

みかんの消化と食物繊維の関係とは

みかんには食物繊維が含まれています。
そのため、みかんを食べ過ぎると必要以上に食物繊維を摂取する事になります。
その結果、胃に負担がかかって消化不良を起こし、下痢になりやすくなります。

以上のことから、みかんの摂取量は、多くても1日に2個または3個というのが妥当でしょう。
もっとも、適切な量のみかんは消化に良いため、胃腸の調子が悪い時などは積極的に食べても構いません。
効果には個人差がありますから、1日2~3個を目安に、自分の適量を知っておくのも良いかもしれませんね。

適切な量のみかん、すなわち食物繊維は消化だけではなく他の様々な健康上の要素に良い効果を与えるのです。

みかんに含まれる食物繊維の働きとは

みかんの消化には食物繊維が関係していることが分かりましたね。
それでは、みかんの消化以外の食物繊維の働きについて見ていきましょう。

みかんの筋には“ペクチン”という良質な水溶性の繊維質が含まれています。
なんと、果実と比べるとその差は約4倍にもなるのです!
そのペクチンが食物繊維の正体であり、様々な働きを持ちます。
早速、詳細について見ていきましょう。

・便秘・下痢
ペクチンには整腸作用があり、腸内の水分調整をしてくれます。
そのため便秘や下痢に効果が期待できます。

・心筋梗塞・動脈硬化
ペクチンはLDLコレステロールを下げてくれるという、ありがたい作用も持っています。
原因となるLDLコレステロールを下げてくれるので、心筋梗塞や動脈硬化に効果が期待できます。

・糖尿病
糖尿病とは、血糖値を下げるインシュリンが正常に機能しないと起こる病気です。
ペクチンにはインシュリンの分泌不足を補ってくれる効果もあります。
そのため糖尿病にも効果が期待できるのです。

食物繊維には、こんなにもたくさんの働きがあっていたなんて、驚きですね!
食物繊維が多く含まれるのはみかんの「ふくろ」や「筋」ですので、食べる前にむかないようにしましょう。

まとめ

今回は、みかんと消化の関係や、食物繊維の働きについて詳しくご紹介しました。
私も、みかんが消化に良く、胃や身体全体の調子を整えてくれる事を知ってから、量に気をつけながら積極的に食べています。

みかんには食物繊維以外にもビタミンCなど、身体に良い成分が入っています。
そのままでも良いですが、私のおすすめはジャムやスムージーにして食べる事ですね。
みなさんも、みかんのふくろや筋は捨てずにそのまま食べましょう!