りんごの王様「王林」ってどんな品種?

赤いりんごの中でひときわ目立つ黄緑色の「王林」。真っ赤なイメージの強いりんごに負けない、王様と呼ばれるこの「王林」を食べたことはありますか?青りんごの中でもお勧めの「王林」には、どんな特徴があるのでしょう。

王林とは?

王林は1943年に「ゴールデンデリシャス」と「印度」の交配によって誕生しました。青りんごといえば王林と言うほど、栽培数が多く、人気も高いりんごです。「りんごの中の王様」というのが名前の由来となっています。1952年に名前がつけられてから、60年以上根強い人気があるりんごなのです。
王林は外皮に茶色の斑点が点在し、外皮がやや黄色を帯びた頃が食べ頃のサインとなっています。
旬は11時〜2月頃までですが、長期保存が可能なのも特徴で、冷蔵庫で管理保存すれば翌春まで変わらず食べられます。
王林は香りがとても強く、さわやかな香りが魅力の1つです。実にはたっぷり果汁がつまっており、甘みもしっかり感じられます。しかしクセはなく、後味はさっぱりとしています。

王林の産地

王林は福島県で誕生した品種ですが、今では青森県が収穫量ナンバーワンとなっています。2位は長野県、3位岩手県、4位山形県、5位秋田県と続き、福島県は第6位です。(平成25年「農林水産省」調べ)
王林を親にして誕生した品種もいくつかあり、それだけ王林の人気が確立している証拠ですね。

王林は見た目が悪い方が美味しい?

王林には外皮に茶色の斑点があるのが特徴ですが、それ以外にも「サビ」という茶色いヒビ状のものが出やすい特徴があります。このサビは見た目には悪く、店頭に並ぶことが比較的少ないのですが、実はサビがある方が甘みが強い傾向にあります。また、色もきれいな黄緑色より、黄色っぽい方が甘いことが多いのです。
ただ、黄緑色の方が少し硬めで食感は良く、ジューシーに感じますので、お好みでどちらか選んでもらえたらと思います。

店頭で並んでいるのを見ると、つい赤いりんごに手が伸びがちかもしれませんが、もしあなたがまだ王林を食べたことがないのならもったいないですよ!赤いりんごには赤いりんごの、青いりんごには青いりんごの美味しさがあります。もし機会があればどちらも一緒に購入して、食べ比べてみるのもお勧めです。色に関係なく甘いりんごですが、微妙な違いを感じることが出来ますよ。その時はぜひ王林をチョイスしてみてくださいね!