りんごの収穫までにかかる手間とその時期について

スーパーなどで並んでいるりんごを見たとき、どれも真っ赤できれいですよね。
まるで作り物のように同じくらいの大きさで、同じような色。
そんな美しいりんごを作るには、生産者さんたちの大変な努力があります。
りんごの収穫までにどのような作業がどの時期に行われるか、紹介します。

りんご農家の1年(前半)

りんご農家の1年は、「剪定」から始まります。
剪定とはりんごの実がしっかり成長するように、樹の枝や葉を切り、日当たりや風通しを良くすることです。
りんごを栽培する上でとても重要な役割を担う剪定は、大変難しく、一人前になるには千本の樹を切る必要があるとも言われています。
同じ樹は1本としてなく、1月〜3月にかけて樹の成長を見ながら行われます。
5月頃になると、「摘花」「授粉」を行います。摘花は真ん中の大きな花だけを残して周りの花を取る作業です。
授粉はハチを利用して行うのがほとんどですが、人の手で1つずつ花粉をつける作業も行なっています。
次は「摘果」と「袋がけ」です。6月〜7月にかけて行います。
全ての実を残しておくと栄養不足になり育たないので、形の良い大きく育ちそうな果実だけを残していきます。
摘果が済めば、害虫などから実を守り着色を良くするために1つずつ袋をかけます。

りんご農家の1年(後半)

9月〜10月になれば、りんごにかけた袋を外していく「除袋」が行われます。
日光を当てて色づきを良くするために外すのですが、タイミングを誤ると、果実が焼けてしまうこともあります。
果実が大きくなると、枝が支えきれなくなって折れてしまうことがあります。
それを防ぐために、9月〜10月頃に「支柱入れ」を行います。
と同時に、日光を遮っている葉を摘み取る「葉摘み」や、日光を下からも当たるように反射シートを敷くなど、りんごを赤くするために様々な作業を行なっています。
収穫前の最後の作業とも言えるのが、「玉まわし」です。
日光が当たりにくい面を見つけたら優しく果実を回して、まんべんなく色づくようにします。1つずつ確認していく作業を毎日行うことで、ムラのないりんごが出来上がります。
そしてやっとりんごの収穫時期がやってきます。品種にもよりますが、9月〜12月にかけて収穫していきます。
1度に全ての果実を収穫するのではなく、1つずつ色づきや熟し具合を確認しながら収穫していきます。

私たちの元にきれいなりんごがやってくるまでには、たくさんの過程を経ていることがわかります。
生産者さんたちの努力の結晶であるりんご。その想いと一緒に味わってみてください。