デコポンの記念日は、熊本県の果実連が制定しました。
「フルーツにも記念日があるの?」と、びっくりされた方は多いはずです。
そもそも、なぜ記念日にしようと考えたのでしょうか?
これは、ちょっと気になる疑問ですよね。
今回の記事では、デコポンの日の制定にまつわる熊本県の裏話についてご紹介しましょう。
デコポンが記念日になるまで~熊本のルーツを知ろう~
そもそもデコポンは、厳密に言うと熊本県で誕生した品種ではありません。
研究がされていたのは長崎県だったのですが、一般に流通するには不利な事情があったのです。
それは、見た目がいびつになりやすいこと、育てにくいことの2点。
これらの事情は、皆さんにとっても、好ましくない内容ですよね。
その結果、品種登録がされなかったという事情を抱えていたフルーツだったのです。
今の状況からすると、考えられない状況ですよね。
ですが、当時の熊本県不知火町の行動によって、この状況は変化します。
栽培できる柑橘類を探していた不知火町が、デコポンの美味しさを発見し、本格的な栽培を開始する行動を始めたのです。
デコポンは、収穫した当初よりも少し置いた方が甘くなる特徴がありますよね。
そのことに気付いたのが、熊本県不知火町。
このきっかけがなかったら、一般的な柑橘類としての知名度だけでなく、流通すらなかったかもしれません。
デコポンのデメリットを熊本県はメリットに変えて商品化
デコポンがこんなにも有名になっているのは、熊本県が見た目のマイナスイメージを逆手に取ったからです。
先程、見た目がいびつという特徴を紹介しましたが、いびつさはデコポンの特徴とも考えることができます。
それをセールスポイントにして、「デコポン」と名付けられたのです。
確かに、印象的な見た目ですから、他の柑橘類との見分けがつきやすいでしょう。
その後、商標登録の認可が叶ったのです。
認可がされたのは1993年7月になりますので、意外と新しいフルーツであることが分かります。
その後、初出荷の日が3月1日だったことから、熊本果実連は記念日として制定し、登録された経緯があったのです。
まさに、デコポンの門出を祝うような形の設定になっているでしょう。
今でこそ、熊本県が有名だと知れ渡っていますが、その認識には長年の努力が積み重なっていたということです。
記念日になっているフルーツですから、デコポンを買うきっかけにしてみて下さい。
今までよりも、もっと美味しく食べることができるでしょう。
まとめ
今回は、デコポンの日の制定にまつわる熊本県の裏話をご紹介しました。
色々なフルーツの記念日が設定されていますが、デコポンにもあるのです。
記念日設定の背景には、商標登録に至るまでの熊本県の努力が感じられるでしょう。
今までは気に留めずに食べていたフルーツでも、記念日設定の背景を知ると、私も奥深い印象を抱きました!
普段デコポンを食べない人も、記念日には是非ご賞味ください!