希少な新品種みかん「甘平」をまるごと楽しむおいしい食べ方

愛媛オリジナルの新品種みかんの1つ「甘平(かんぺい)」は、他にはないその驚異的な甘さが話題となっています。2007年に品種登録されたばかりで生産量もかなり少なく高価な品種ではありますが、その甘さがギュッと凝縮された甘さには一度食べたら忘れられません。そんな甘平の特徴やおいしい食べ方をご紹介します。

・甘平の特徴

「甘平(かんぺい)」は愛媛県の果樹試験場で「西の香」と「ポンカン」を掛け合わせて作られた愛媛県オリジナルの新品種のみかんです。サイズは一般的な温州みかんより大きく見た目は扁平、果肉は濃いオレンジ色をしています。

・外皮がとっても薄い!

甘平の甘さは驚異的ですが、その外皮も驚くほど薄いです。よくスーパーなどでみかける温州みかんよりも数段薄く、その薄さのために育てるのも大変だとか。夏〜秋に欠けての雨量が少ないと皮が割れてしまうそうです。皮が薄いので上手に剥かないと皮に実がくっついてくる場合もあるので、ゆっくり丁寧に剥いてください。

・プリッとした食べごたえのある果実

薄い外皮の中にぎっしり詰まった果肉は実がギュッとしまっていて、ひと粒ひと粒がプリっとして食べごたえ満点です。ひと粒ほおばるとみずみずしい果肉が弾けて、甘い果汁が口いっぱいに広がります。まるでつぶつぶの入ったジュースを飲んでいるような、そんな味の濃さにびっくりするかもしれません。

・凝縮された甘さ

濃厚な甘さが話題となっている甘平ですが、果実の糖度は1月には13度以上にもなります。また、クエン酸の量も1.1%まで下がるので、ほとんど酸味を感じません。甘さだけがギュギュッと凝縮された、他にはない甘さを持っているのが甘平なのです。

・手で剥いて食べるのがおススメ

甘平は外皮が薄く手で簡単に剥けるので、手で剥いてそのまま食べるのがおススメです。種もほとんどなく薄皮もとても薄いので、そのまま食べても口の中に皮が残りません。甘平は酸味が少ないので、ジュースやジャムにするよりはそのままを食べるのが一番おいしい食べ方です。

・あま〜いみかんが好きな方にオススメ!

他に類をみないような濃厚で凝縮された甘さの甘平。ほとんど酸っぱさを感じないので、甘いみかんが大好き!という方には本当にオススメです。まだまだ希少な高級みかんとされていますが、今後生産量が増えていくと価格も落ち着いて手に入りやすくなるかもしれません。でもこの甘さはぜひ一度体験してもらいたい味。甘平の出回る時期は1月下旬〜2月下旬と大変短い期間です。お得な家庭用なども用意されているので、ぜひ生産農家のホームページなどでチェックしてみてはいかがでしょうか。