ポンカンは他の柑橘系よりも甘さがたっぷり含まれていて水分は少なめで食べやすい特徴があります。皮も内皮もどちらもやわらかく、簡単に手で剥いて食べることができますし内皮もおいしく食べることができます。
ポンカンの多くは愛媛で生産されています。手で簡単に皮が剥けて、酸味が少ないコクのある甘みと良い香りの柑橘を食べたい!という人に親しまれている柑橘です。
原産地は何とインド!
インドのスンタラ地方が原産地ですが、日本でも広く栽培されています。主産地は愛媛、鹿児島、高知、宮崎、熊本などで、根強い人気を誇る柑橘だと言えます。
ポンカンにも種類がある!それぞれの特徴とは?
ポンカンは大きく分けると、「高床系」と「低床系」に分類できます。それぞれ特徴や旬の時期などが違いますので確認しておきましょう。
・高床系のポンカン
少し角ばりはありますがほとんど丸い形をしていて大玉のものが多く、「早生」のポンカンとも呼ばれています。
ポンカンの中でも「吉田ポンカン」「今津ポンカン」「徳村ポンカン」と名称の付くものはどれも高床系のポンカンです。
早生のポンカンは早い時期に収穫され出荷されますので、旬の時期は1月頃です。
・低床系のポンカン
平たい円形のポンカンで実も小さく、「晩生」と呼ばれています。「太田ポンカン」や「森田ポンカン」と名称が付くものが低床系です。晩生のポンカンの方が早生よりも甘みが強く、皮の色も濃いオレンジです。
収穫や出荷、どちらも早生より遅いので、旬の時期は2月頃です。
一般的なポンカンの旬の時期とは?
ポンカンの多くは11月から12月にかけて収穫されますが、この段階では酸味が強くて食べることはできませんので、冷暗所で1~2か月ほどポンカンを寝かせて完熟するのをじっと待ちます。
完熟したポンカンから次々と出荷され、市場に出回っていきますので、ポンカンが店頭に並ぶのは12~3月の間になります。
最も多く市場に出回る時期は1月と2月でポンカンの約9割はこの時期に店頭に並びますので、出荷量で考えた場合のポンカンの旬は1月と2月だと言えるでしょう。
旬のおいしい時期にご賞味あれ!
ポンカンが旬を迎える1月や2月になったら、ポンカンの形や品種を確認して味の好みなどに合わせて選ぶと良いでしょう。大きく食べ応えのあるポンカンを選ぶなら高床系、甘さを追求するなら低床系のポンカンを選ぶと良いでしょう。
また、ポンカンは冷暗所に保存して食べる直前に冷やしましょう。長期間置くと水分が無くなってパサパサの状態になってしまうので、早めに食べたほうが美味しく食べることができます。