プルッとしたゼリーみたいな食感の「媛まどんな」とは?

「媛まどんな」は、のま果樹園の登録商標で、愛媛県のオリジナルの品種の柑橘です。媛まどんなの特徴は、ゼリーみたいなプルッとした食感で、果汁をたっぷり含んだやわらかさのある果肉は酸味が少なく食べやすいと評判です。一度食べたら病みつきになると言われるほど、プルプルとした果肉は手に持っただけで弾力が感じられるほど。甘くたっぷりとした果汁とさわやかな香りが特徴なので、高価で中々入手しにくいことも魅力かもしれません。

まだ生産量の少ない希少価値の高い新品種

媛まどんなは「南香(なんこう)」と「天草(あまくさ)」の2つの品種の柑橘を掛け合わせて生まれたタンゴールという種類の柑橘です。タンゴールは、みかん(タンジェリン)とオレンジを交配した柑橘類の総称です。タンゴール系の柑橘はオレンジの良い香りと果汁の多さが受継がれる傾向が強いので、媛まどんなも平均糖度が高く甘さたっぷりの濃い味が特徴になっています。

媛まどんなの名称の由来は?

愛媛県生まれの柑橘なので、「愛媛」の「媛」と県庁所在地である松山市を舞台とする夏目漱石の「ぼっちゃん」に登場する「マドンナ」にかけて「媛まどんな」と名付けられています。甘くて食感が良いので人気が高いのに生産者が少なく収穫期が短いことから、高級品として市場に出回っている希少価値の高い品だと言えます。

媛まどんなのおいしい食べ方は?

生産量が少ない新しい品種で、見た目も味も良く少し大きめ。時期としては12月頃に出荷されます。外皮は薄く果肉にピッタリくっついた状態なので、手で剥いて食べるよりもオレンジを食べる時のように櫛形に切ると食べやすいです。媛まどんなを横にして頭とおしりをカットし、縦にしてまずは半分にカットします。切った半分の中心を軸にして3~4つにカットし、もう半分も同じようにカットしましょう。

小さなお子さんでも大丈夫!

包丁でカットした途端にじゅわっと果汁があふれ出て、オレンジのようなさわやかな香りが漂い食欲をそそります。内皮(じょうのう)が薄く種がほとんどないので小さいお子さんでも食べやすい柑橘だと言えるでしょう。

媛まどんなを食べて見たいなら…

媛まどんなを初めて食べた方の感想として、「こんなみかんは食べたことがない!」「あまりの食感に感動した!」という反響が出るほどプルプルのゼリーのような果肉が特徴です。人気が高いけれど生産量が少ないので、値が1万円くらいまで上がることもあるほど希少価値の高い柑橘だと言えます。しかしキズがあって規格外になった品なら安く手に入る可能性大です。見た目は悪くても味は問題ないので、そのようなお得情報に目を光らせておくことも入手方法の1つと言えるでしょう。