皆さんは、柔らかいももと固いもも、どちらが好きですか?
風味だけでなく、固さも人によって好き嫌いが分かれますが、実際は柔らかいももの方が好みという方が多いのではないでしょうか。
そして、もも農家さんほど、固い方が好きな人が多いのです。
一体、何故でしょうか?
固いももを食べたことがない人こそ、是非ご覧下さい!
山梨県のもも農家さんの声~固い方が美味しい!~
ももは固い方が美味しいと考えているのは、山梨県の農家さんに多いのです。
これには、農家さん特有の事情が関係しています。
ももは、収穫してからお客さんの手元に届くまでに柔らかくなっていきます。
ですが、農家さんの場合は収穫したらすぐに手に入りますよね。
中には、追熟をしてから食べることもありますが、傷がついているものもあります。
傷がついているももは、傷むスピードが速いですから、優先して食べなければなりません。
そうなると、必然的に追熟を待たずに食べる機会が多くなってしまうのです。
それ以外にも、元々の品種の特徴で固いももを栽培していることもありますので、固いことは当たり前の感覚なのです。
これらは農家さん特有の事情と思われがちですが、新鮮なももをダイレクトに味わえている証拠になります。
そのため、生産者の視点からすると「固い方が旨い」と思うのです。
一般的に柔らかくなると甘みが増すと思いがちですが、実は固い状態もオススメです。
「固いと美味しくない」というイメージは、ナンセンスですね。
ももが完熟しても固い品種とは?
ここからは、ももの中でも果肉が固い品種をご紹介しましょう。
中には、完熟しても柔らかくならず、固いままのものもありますから、食感重視ならば目が離せませんよ!
・暁星
暁星は1986年に品種登録された品種で、福島県で栽培されています。
一般的なももと比べると小ぶりではありますが、糖度の高さはトップクラスです。
元々、あかつきの枝の一部が突然変異したことで生まれた品種という、ちょっと変わったルーツも持っているのです。
味がギュッと詰まっていて、小ぶりでも満足感があるはずです。
・なつっこ
なつっこは、2000年に品種登録がされた比較的新しい品種になります。
こちらも大玉クラスになりますが、酸味よりも甘みが強い特徴があります。
固いももで有名な品種「川中島白桃」「あかつき」を掛け合わせて生まれた品種ですから、多くの人に親しまれやすい味なのに納得できますね。
スーパーでも馴染み深い品種になりますから、気になる人は8月上旬以降チェックしてみて下さい。
まとめ
今回の記事では、「ももは固い方が美味しいのか?」という疑問に迫りました。
特に山梨県の農家さんほど、ももの傷みやすい性質から固い状態のまま食べる傾向にあります。
固い時にしか味わえない風味や食感もありますので、食わず嫌いをしてはいけません!
そもそも固い品種もありますので、新しいももの世界の扉を開いてみませんか?
今は通信販売でもお取り寄せ可能なものも多いのでチェックしてみてください。