みかんはハウス栽培と露地栽培、どちらがお好き?

甘いみかんと聞くと思い浮かぶのは、ハウスみかん。その甘さは格別で、当たり外れの少ないのも嬉しいですよね。
しかし最近は露地栽培のみかんも、農家さんの絶え間ない努力で、さらに甘くて美味しくなっています。

○みかんのハウスと露地の違い

ハウスみかんと呼ばれる夏頃に出回るみかんが、実は秋に出始める露地ものの温州みかんと、元は同じだと知っていますか?
そう、種類で分けると、どちらも温州みかんなんです。
簡単に言うと、みかんをハウス内で育てるか、外で育てるかの違いなのですが、その味や食感もかなり違いますよね。
どうしてこのような違いが生まれるのでしょう。
ハウスみかんは天候に左右されずに、人の力でみかんにとって最高の環境を作り出すことが出来ます。害虫や病害を防ぎやすいので、見た目も美しく、濃厚な甘みたっぷりのみかんが出来上がります。
そうやって聞くとハウス栽培の方が簡単に聞こえるかもしれませんが、それは間違いです。
どちらかと言えばハウス栽培の方が露地栽培より難しく、少しでもタイミングを間違うと、全てが台無しになってしまうことさえあります。
農家さんの蓄積されたノウハウが、美味しいハウスみかんを生み出すのです。

○露地みかんの特徴は?

露地みかんは秋から冬に出回る温州みかんです。出回る時期によって、極早生(ごくわせ)、早生(わせ)、中生(なかて)、晩生(おくて)など呼び方が変わります。甘さで言うと、12月下旬頃から出回る晩生が1番甘さがのってきます。酸味も控えめで、まさに温州みかんの旬と言えるでしょう。
ハウスみかんと露地みかんは出回る時期に違いがある為、食べ比べることは出来ません。また、露地みかんでも時期によって酸味と甘みのバランスが変わり、それぞれ好みが分かれるところです。
ですから、どちらかを選ぶというより、その時期その時期に1番美味しいみかんがあるということを、知ってもらえたらと思います。

みかんのハウスと露地、どちらがお好き?と聞きましたが、私の答えは「どちらも好き!」です。夏の暑い日に冷蔵庫で冷やしたハウスみかんを食べるのも、冬の寒い日にこたつで露地みかんを食べるのも、幸せなひと時です。栽培にコストがかかる分、ハウスみかんの方がお値段が高いのがお財布事情的には気になりますが、甘いスイーツを食べるよりは安くて体にも良いと思えば、決して高くはないですよね。
あなたもぜひ、旬のみかんを楽しんでくださいね!