りんごの旬は秋から冬にかけてですが、品種によって少しずつ旬がずれています。
今回は季節ごとにお勧めの品種をご紹介しましょう!
夏のりんご〜早生種〜
1.「つがる(さんつがる)」
「つがる」は「ゴールデンデリシャス」と「紅玉」の交配種です。
青森県りんご試験場が育成し、1975年に命名されました。
シャキシャキとした歯ごたえとたっぷりの果汁が人気です。
早ければ8月中旬から出荷され、りんごの季節の始まりを告げてくれる品種です。
2.「きおう」
「きおう」は8月下旬から収穫される品種です。
「王林」と「はつあき」を交配して、1994年に品種登録されました。
漢字では「黄王」と書き、名前の通り黄色のりんごです。
特徴としては果汁が多く、甘みと酸味のバランスが良い、ほどよい硬さで歯ざわりも良いりんごです。
「きおう」も9月には店頭に並び始めますので、こちらは秋の訪れを教えてくれる品種でもあります。
秋のりんご〜中生種〜
1.「紅玉」
アメリカ原産の「紅玉」は、日本では明治時代の始め頃に伝わりました。
小ぶりで真っ赤なりんごは香りも良く、タルトタタンやアップルパイなどの伝統菓子を作るには最適とも言われています。
9月下旬から収穫が始まり、11月上旬までが旬の品種です。
2.「シナノゴールド」
「シナノゴールド」は「ゴールデンデリシャス」と「千秋」を交配して誕生し、1999年に品種登録されました。
糖度は14〜15度と高めで、酸味が味のバランスを整えてくれています。
収穫は10月上旬に始まり11月頃まで続きます。
果肉はややかため、加熱調理しても崩れにくいのでお菓子用としても適しています。
冬のりんご〜晩生種〜
1.「王林」
11月頃から収穫されるのは、「王林」です。芳醇な香りと甘みが人気で、青りんごの中で栽培面積はトップを誇っています。
1943年に「ゴールデンデリシャス」と「印度」の交配で誕生しました。
「王林」は長期保存が可能な品種で、1年を通してほぼ購入することができます。
2.「ふじ(さんふじ)」
りんごの代表とも言える「ふじ」は、日本国内でも世界でも生産量1位を誇っており、名実ともに世界一のりんごと言えるでしょう。
11月〜12月が収穫のピークですが、「王林」と同じく長期保存が可能な品種ですので、通年手に入ります。
「ふじ」は「国光」と「デリシャス」の交配種で、1962年に品種登録されました。
蜜が入りやすく、センサーで判別された蜜入りは、高級品として扱われているものもあります。
いかがでしたか?
季節とともに旬のりんごが変わっていく様を、ぜひ楽しんでみてください!